ID:15636
つらつらきまま
by seri
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■生は偶然
 ともかく当初の予定地に向かうことにした。

安否が心配だった人からは全員無事との連絡がもらえた。
 しかし、最長で2時間遅れでそのメールは届いた。
 私の友人達は福岡東部に集中しており、身体は無事でも室内はめちゃめちゃだというメールばかりだった。
 ともかくも無事でよかった。

帰りの新幹線は15分遅れで福岡に着いた。
 新幹線口の階段を下りたとき、停電していなかったので何となくホッとした。
 コンビニもガラスが割れたりしているような形跡は無かった。
 ただ、消防車や何やらのサイレンが遠くでは頻繁に行き交っていた。
 家も物は全くと言って良いほど落ちていなかった。
 収納棚や衣装棚の中には扉が開いていたのもあったが、中身が散乱していることは無かった。
 
 しかし、同じ市内でも中央区や東区・博多区周辺の被害は凄かったようだ。
 福ビルのガラスが割れ落ちる瞬間の映像は思わず
 「えっ、えっ!何これ!?」
 と叫んだ。
 福ビルに入っている丸善にはしょっちゅう行ってたし、前日には結婚式に向かおうとしてたら、KBC祭りだかなんだかを見に行こうとしていた父と偶然このビルの前で遭遇した。
 物が倒れまくっていたコンビニは、多分私が地震前日にいろんなチケットを発券するために立ち寄ったとこだと思う。
 今日になって崩壊の恐れがあることが分かった大名のビルも分かる。
 全てが一瞬だった。

福岡で大地震が起きたことを知った時、本来ならこの地震に遭遇している筈なのに遭遇していない自分の状況が恐ろしかった。
 ぞっとした。
 そして、(福岡に帰ってて良かった)と思った。
 東京にいる時にこれが起きていたら、いくらなんともないと言われても心配で心配でしょうがない。
 東京に自分がいることをとても後悔していたと思う。

もしかしたらではなく、本来なら私はこの地震に9割9分遭遇している筈なのだと考えると、あらためて
 “死は必然。生は偶然”
 と思える。
 生きていることは当たり前のことではない。
 偶々死に至るような事態に遭遇しなかっただけだ。
 冴えなかったり失敗だらけだったりしても、1日無事生きてこれただけで凄い幸運の持ち主だと思っても良い。

いつ自分の“生”が突然終わっても不思議なことではないと考えると、自分がとらわれていたことが何となくバカバカしくなってくる。
 大概のことは“どーでもエエやん、そんなの。ぐだぐだ悩むなや”と思えてくる。
 生きること以上に大変なことは存在しないとも思える。

03月20日(日)
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