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つらつらきまま
by seri
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■盛り上がらないんだってば
「平平凡凡」に生きることって実は凄くスリリングで幸運なことだと思う。
事故の後遺症で岡さんはセリフを覚えるのが困難になっていた。
台本を読むことも難しい。
リハの風景は見ていてとても複雑だった。
岡さんに憧れて弟子入りしたオール・巨人さんは泣いていた。
なのにいざ舞台の幕が開くと岡さんはしゃんとしていた。
声も張りがあった。
お客さんは稽古の様子を知らないから純粋に岡さんが提供するギャグや喋りで笑ったり拍手を送っていた。
送られるたびに岡さんは活き活きしていった。
私は舞台に潜む「笑いの神様」の存在を思った。
時に「悪魔」にも変わる「笑いの神様」の存在を。
舞台に魅入られた者は結局舞台に戻って来ざるを得ないんじゃないのか、とか思った。
ある時にはそれが「魅力」で「快感」となるが、ある時には「魔力」で「悪夢」にもなる。
それでも止められない。
観客側もそれは同じこと。
たった1回の舞台で、「好き」と狂おしく思うようになることもあれば、「違う。これじゃない」と決別することもある。
見るこちらも1回1回が真剣勝負。
01月31日(金)
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