ID:1488
頑張る40代!plus
by しろげしんた
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■銘菓 月夜待

この間の飲み会のことだった。
メンバーの中に、地場ではかなり有名な食品会社に勤めている男がいた。
ぼくは前々からその男にある提案をしたいと思っていた。
そのチャンスが訪れたのだ。
そこでぼくは彼に声をかけてみた。
「おまえんとこ会社で、お菓子作ってみらんか?」
「お菓子?」
「うん。饅頭とか煎餅とか」
「何で?」
「それに『銘菓 月夜待』という名前つけるんよ」
「月夜待ぃ…?あのいなかの月夜待か?」
「そう。あの月夜待よ。“ほろ甘い初恋の味”とか言って売り出したらどうか。CMソング提供してやるけ」
「‥‥」
その男は酔っているのか興味がないのか、話にまったく乗ってこなかった。
それどころか、後ろの席に座っていた女子大生にちょっかいをかけてだした。
それを見てぼくは「ダメだ」と思った。
『まあいいや。この話はよそに持っていこう』
ぼくはその後、その話は一切しなかった。
知らんぞ、『銘菓 月夜待』が大ヒットしても。
後で泣きついてきても、その時はもう遅い!
01月29日(日)
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