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ポルシェカイエン(955)日記(旧レクサスGS日記)
by HIRO
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■パイソン君 再生計画(^^) 2/5

さて、愛しのパイソン君ですが、職人さんの下へ送られ、より具体的な話が進んでいます。
とりあえず、経過を報告しますね。
上の写真は財布をどんなデザインにするか、のラフクラフト。
だいたいこんなカタチで〜みたいな感じですかね。
さて、職人さんのコダワリの財布造りを文章で頂きましたので、下記に転載しますね(^^)
熱いですよ!
「まず革について軽く説明させていただきます。
動物から剥いだ時は皮と呼び、液体で防腐処理されて、なめされて革となります。
一言で革といっても、高いのから安いのまで様々です。
違いは、メス、年齢など有りますが、なめし工程が大きく分けて3種ありまして、タンニン〜クローム〜コンビと値段が変わっていきます。
なめされた表面の革を吟面(約0.5ミリ位)、裏面を床面と言い、仕上がった時は大体5ミリ程度で仕上がります。
その後、床面を専用の漉き機で好みの厚さに漉いていきます。
革が厚い製品ほど、漉きの工程がないため安価に仕上がるので、メディスンバック等で3ミリ以上の、厚い製品は、材料費が結構安いんですよ。
又、綺麗な面を使う生成り製品に対して、塗装された製品は、傷など隠すために着色されている場合があり、安価な革を使っているケースがあります。
塗装とは違う工程で、革をそのまま着色(染色)するのを芯通しと言います。
表面の吟面に染色しますので、着色とは違い、非常に高価なものになります。
同じ製品でも、使う革や厚さで値段が全く異なってくるんです。
血筋や虫食い跡も革の味だと思ってますので、自分はタンニンなめしの生成りなヌメ革かタンローしか在庫しおりません。
師匠からの伝承として、極力薄く作り上げることをモットーとしております。
ですので、厚さ変えた漉いた吟面を張り合わせた、吟面貼りという手法とります。
革は伸びる側、縮む側が有りますので、目を交差させて張り合わせると、しっかりとした板に仕上がります。
表面に飾りで吟面縫い合わせたとしても、最後に裏側にも吟面を貼りますので、縫い糸が出てきません。(縫い目隠し)
縁のステッチは、張り合わせるために縫いますので、見せるためのステッチではなく、本物の証にもなります。
薄く仕上がる分、軽くしっかりとした製品になりますが、使う材料は二倍になりますので値段は・・・(汗)
又、今回HIROさんの財布で使うダブルステッチですが、何枚か貼り合わせてたコバを処理なしで隠し、しっかりと縫込みます。
ダブルステッチ製品で隙間が見受けられる詰めの甘い、緩い製品もありますが、私はしっかりと処理してから縫い上げますので、どうぞ安心してください
コバの処理も染色後、薬剤を塗りこんでじっくりと仕上げます。
手間のかかる、人の手による作業で、省略されることが多いですが、仕上がりや美しさが全く異なりますので、私は全て行います。
見た目が綺麗な製品を作り上げるのは簡単です。
ですが、作り手からすると、細かい箇所にどれだけ手を入れ、しっかりしたモノにし、、長年使ってもらえるモノを作るかによって、製品の存在価値が変わってくると思います
使っていくうちに、糸は絶対切れます・・・。
革もエイジングされて変わりますし、擦れて吟面なくなってきます・・・。
汚くなったから、壊れたから、それじゃぁ新しいの買おうっと思うのが今のこの世の中です。
しかし、HIROさんのように、思い入れのある革を次の自分の財布に使う、このことに大変共感してますし、嬉しく思っております。
自分も、今の財布を20年使っております。
表皮移植でリニューアルしようと思って頼んだのが、今の師匠になります。
手入れさえきちんとすれば、一生物の製品が出来る、これがハンドクラフトの一番の魅力だと思っております。
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09月17日(火)
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