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すうみん日記
by すうみん
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■メカニズム
よく、お客というのは、お金を払う立場だから偉いんだみたいな意識を持ちがちである。ホステス(キャスト)は、お金をもらう立場にある。だから「支配⇒被支配の関係」でいくと、お客=支配者で、ホステス=被支配者のような錯覚をお客は持ちがちだ。
果たして、そうだろうか?確かに、会社などでは、経営者=お金を払う、従業員=お金をもらう、つまり、支配⇒被支配の関係が金の流れと同方向である。
しかし、医者と患者、先生と生徒、お上と下々などは、支配⇔被支配と金の流れが逆方向である。患者は、医者の命令を従順に聞き、しかも、お金を払っている。生徒は先生の言うことに従い、お金を払っている。下々は、お上に服従し、年貢を納める。
要は、支配−被支配の関係とお金の流れとは関係ないというわけだ。会社の上司−部下にもお金の流れは存在しない。
実際に、決められたサービス以外に、お客の命令にホステスが従うかというと、そういうことはない。逆に、ホステスの命令にお客が従うことのほうが多いような気さえする。
お客は命令に従う理由は本来ないはずである。「惚れた弱み」という以外は・・・。
さて、一般的に、たとえば職場の女の子同士の関係などにみられるように、自己防衛意識の強い人というのは、自分の周りの人を「敵⇔味方」に色分けする傾向が強いように感じる。
自分の敵として認識すると、頑なに心を開かなくなり、味方をグループ化して敵と対立し、争おうという行動に走ろうとする。
本来的に、お客とホステスの関係においては、支配⇔被支配の関係にもなければ、敵⇔味方の関係にもないと考えられる。
恋心という点で考えると、患者が医者に恋したり、生徒が先生に恋したり、部下が上司に・・・というのはよくある話である。「この人なら自分の味方になってくれそう!」という意識が恋心に転化するんだろうか。

そんな浅はかな考えで、お客としては、気に入った女の子の味方になってあげよう!と思ってしまうので、カモ客が増産されていく・・・というメカニズムになっている。
10月25日(土)
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