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すうみん日記
by すうみん
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■ナンバーワン・オンリーワン
今年の3月頃SMAPの影響で「ナンバーワン」より「オンリーワン」論争のブームが起きた。
しかし、この論争は、誰(自分か相手か)を主体として考えるか、どんなシチュエーションで考えるかで焦点が異なり、スレ違いの不毛な議論になりがちである。
例えば、男は生来浮気者であるので、複数の異性を1番好き、2番目に好き・・という「ナンバーワン」派としてとらえ、女は一途であるのでただ一人の異性を愛する「オンリーワン」派としてとらえるもの。
あるいは、競争して他者との比較でナンバーワンの地位を得て常に競争にさらされるよりも、独自性を追求してオンリーワンとなるほうが得策であるとするもの。
これらの主張は、一面において正論である。
しかし、だから、どないやっちゅーねん!?というと、議論に発展性がなく、くだらない論争になりがちである。
そして、たとえば「カリスマ」といわれる人や一流の「ブランド」物は、オンリーワンであり、かつ、ナンバーワンであったりする。
あるいは、学校とかでの異性からの「人気者」は、同時に同性からの「嫌われ者」であったりする。
加えて、そもそも人の心は変わるし、好みも変わるので「オンリーワン」がいつまでも「オンリーワン」であるとも限らない。いつポイ捨てされるかわからない。時間軸が入ってくると厄介である。
このように、さまざまな視点・角度からこの議論をしなければならないわりに、意味がなさそうに思えるのは、トップクラスの人やカリスマのような人ではない「その他大勢」の人達には、そもそも無関係なことだからではないか?
ナンバークラスなんて無理っぽいからオンリーワンしか選択肢がないとか・・。
また、「いつ死んでもおかしくない」という経験している人にとって、ちっぽけな狭いとこで他人と競争し、せこせこと自己防衛にいそしむ意味も薄い。
いったい、この議論は、誰のことを何のことをいっているのか、考えれば考えるほどわからなくなる。
08月09日(土)
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