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えびたま
by くにひた
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■わたしの脳はゴム脳。でも一部硬い。
昨夜徒然に、10年以上前のこの日記を読み返してみた。
大典のお友達のMくんについての思い出を
確か日記に残していなかったかと思って。
が、見つけられなかった。
何年のことだったか思い出せない。
渋谷だったのは覚えてるけど。
コクーン歌舞伎の後だった気がするから、
多分5月か6月だと見当はつけたけど、ダメだった。
そもそも書いてないのかもしれん。

そして、観たはずなのだけど、全く内容が思い出せない
映画の感想の数々。
これはびっくり。
割と観た映画は忘れないと思ってた。
あと、あべひげあべさんの思い出が結構書かれてて
ちょっと嬉しかった。

さて、今読んでる本、
日本版「84年生まれ、キム・ジヨン」みたいな気分で読む
「持続可能な魂の利用」。
面白い。面白いのだけど、読んでると辛くて顔が歪む。
自分の受けてきた性被害を嫌でも呼び覚まされる。
中学生の頃、本屋で痴漢にあったこと。
高校生の頃、やはり本屋で痴漢にあいそになったが
触られるギリギリで振り向いて難を逃れたこと。
まあ、わたしの性被害と言ってもこのくらいなのだけど
わたしでも0ではないということは、
世の女性たちはどれだけ酷い目に遭ってるのだと想像して苦しい。

もう20年前のことだけど、芝居仲間をグーで殴ったことがある。
うちの劇団員の女の子にセクハラをしよとした輩だった。
そいつは「やられて嫌ならきちんと捕まえとけ」と
訳のわからないことをわたしに言った。
彼女はわたしの恋人ではない。
「捕まえとく」って何だ?
そもそもお前がセクハラすることに非は無いのか?
その欲望は野放しか?
守れないこちらが悪いのか?
しかもそいつはその劇団(うちの劇団ではなく某先輩劇団であり
わたしは当時役者として所属していた)の
お気に入りの舞台監督であることを利用し
「お前がそういう態度を取るなら、あらゆる手を使って
この劇団にいられなくしてやる」とのたまった。
後日、このことを先輩劇団の代表の方に告発したが
そいつはこの発言を否定したという。
酔っ払っていたのか、余程興奮して覚えてないのか
(流石にヤバイと気付き)それを装ってるのか知らんけど。
あの場に大典もいて、当時は証人になると言ってたが
もうずいぶん前だから覚えてないかもね。
しかしこれって完全なパワハラだ。
代表の方はそいつを出禁にしよとしてくれたが
腕の良い舞台監督(それはわたしも認めてた)を
この劇団が失う方が、損害が大きいのではと思ってしまい
そこまではしなくていいです。と引っ込めてしまった。

当時はセクハラもパワハラも、告発されるほどのことでもなく
被害として自覚するには認識が曖昧すぎた。
(パワハラは言葉自体知らなかったかも)
そ思うと、20年経てば世の中の認識も変わるものよと感慨深い。
#metoo運動で、遡って告発された人々は
きっとわたしのよに、この怒りを昨日のことのよに思い出せる
悔しさを抱えた人間を敵に回していたのだ。
その劇団を退団した後はそいつと現場が一緒になることはなく
もうかれこれ20年にもなるので、
今後も関わることはないであろけど
いつまでもこの怒りは抱えて生きていくのだろなわたし。
12月08日(火)
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