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えびたま
by くにひた
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■「終の信託」を観る
「それでも僕はやってない」もそだし
「ダンシング・チャップリン」もそなのだけど
何か観ておかなければイケナイ気がして
周防監督の作品は観に行ってしまう。
というわけで、明日が休みなのをいいことに。

重症の喘息で入退院を繰り返す患者と医者との間に
芽生えた信頼関係と、その結果
患者の死後訴えられてしまった医者が感じる
司法と医療現場とのズレ。
いつもながら大雑把なスジとして。

役所広司の喘息がとてもリアルで
観ていて思わず息苦しくなっている。
草刈民代の不幸そな顔は半端ない。
大沢たかおのインケンな感じの芝居は初めて観た。

スクリーンで観てはいないけど、昔の作品の雰囲気が
薄まって来てる気がした。
「ファンシイダンス」とか、「シコふんじゃった」とかの
独特の空気感はもう感じられない。
監督の描きたいドラマが変わっていったんだろなと思った。
その監督とともに暮らして、一緒に歳を取っている
妻であり女優でもある草刈さんの存在は面白い。
でも何だろう。他の作品で観る草刈さんの方が
美しい気もする。なんか今回はおんなな感じがリアル過ぎた。

そんで
もーとにかく検察官vs医者のところが
救い無く背筋が寒くなるくらいのリアル感であった。
(本当にリアルかどかはわからないので、飽くまで感。)
こやって容疑を認めたと思われた人が
裁判とかで供述を覆す結果になるのだろなと。

法律で守られてるというのは事実かもしれんが
法律が守ってくれなくなる瞬間が確実にあるのだということに
観ていて目の前が暗くなる。

ああ
これ、ウディ・アレンの「マッチ・ポイント」と一緒だな。
80%メロドラマ(もしくは医療ドラマ)をじっくりみせられ
最後に急激に土俵が変わるとこまでは一緒で
着地点が真逆だ。

どよーんという気分にもなるけど
観ている間中がんがんに気持ちを揺さぶられて
ある意味ジェットコースタームービーだった。
結果、面白かったよ多分。
11月09日(金)
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