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えびたま
by くにひた
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■「劇王場S」東北大会を観る!!
劇王の宮城大会の戯曲募集が夏頃にあった。
益岡くんは公演が終わったばかりで、脳内在庫が整理できず
プロットも本編もいくらか書いていたのだけど
締め切りに間に合わなかった。
ので
宮城代表が誰に決まったのか気にはなっていたのだ。
宮城代表はなかじょうのぶさんです。
正直、秋田と山形の劇団は観たことが無かった。
(魚類の薔薇さんは山形だけど、仙台に移って来てからしか観てない)
東北6県の芝居が一気に観られるなんてまあなんてお得!!
観た順で。
秋田代表「心音時雨」
OL二人の会話で綴られる、人の裏側の悲しみやらみじめさやら。
演劇のイメージに捕われているか、あまり舞台を観たことないのかもと
思われる戯曲、演出に見えた。処女作ときいて納得。
若い方だったので、これから沢山舞台を観るといい。
福島代表「奥羽行進曲」
女優が男を演じるところから始めるので、一瞬「うっ」と
思うのだけど、そこから別な設定が現れ
そこで初めてこの話の切り口がわかる。
女優さんたちがみんな上手なので、観てると男を演じているのも
最終的に全く気にならなくなった。
この戯曲が一番好きだと思った。
青森代表「蟷螂少女の恋」
複数の男性と付き合っているらしき女性が
実はカマキリ人間で、セックスすると相手の男を食い殺してしまう
自分の習性を呪いつつ、エモノを品定めするという話。
設定が突飛なのが面白いのだけど
主人公の葛藤がありそで無い。
舞台も微妙に稽古不足やらスタッフワークのミスが目立って残念だった。
伊藤潤二のセカイみたいに
ホラーまたぎ越して笑えれば良かったのにと思う。
岩手代表「絶望への道は善意で敷き詰められているそうだ」
お話はまあ、うんこちんちんネタなのだけど
役者さんのキャラ立ちの良さと話のまとまりの良さが秀逸。
破綻が無かった。
山形代表「プランD」
彼氏できちゃったという嘘の引っ込みがつかず、
親友に偽の彼を紹介するが、実はその親友の彼であり
彼女は彼と別れることにするので、いっそその子と付き合っちゃえばと
3人の登場人物の関係が二転三転し、でも実は最終的にそれは最初から
仕組まれたもの、という話。
これも破綻無く、テンポもよく、台詞の言葉の選択が
とてもいいと思った。
宮城代表「公園」
市の事業で上演される「ロミオとジュリエット」の戯曲を
つらつらと読み合わせる市役所職員の前に
ジュリエットの子孫という女性が現れる。
のぶさんの作る舞台の空気感が、観ていてとても心地よかった。
多分あまり舞台経験の無い役者さんばかりのはずなのだけど
舞台上での存在がどの人も自然。
のぶさんがどうやって演出しているのかを知りたい。
岩手代表「テナガ」
妖怪テナガが現代に甦り、それを妖怪マニアの男がみつけ
喜んでるところに、小学校時代の友達が現れるシュールな話。
話の脈絡があまりに自由で面白いのだけど
演出がぐだぐだなので、何だか大学の予餞会とかの出し物を観てる気分に。
戯曲を書いた高村くん本人に「ちゃんと演出しなよ!!」と
思わず言ってしまった。
東北劇王(1位)はすんなり決まったのだけど
もう一枠、長久手の天下統一大会に行ける「みちのく王」の決戦が劇的。
次点が同票だったのだ。
審査員も含めての決選投票の結果、1票差で福島代表に。
役者さんたち泣いてたな。
来年以降も続いてくれないだろか。
宮城では結局応募がなく、劇作家協会会員であるのぶさんが
作品を出すことになったそだ。
益岡も含めて情けなかった。
MCやってたくらもちさんだって、岩手代表本命くらいの人だと思う。
もっと東北にはいろんな劇作家がいるはずなのだ。
通して4時間はさすがに疲れたけどかなり満足。
帰り際に盛岡の恋人Bしゃんとお茶して、紫波SAで釜玉うどん食って帰宅。
11月03日(土)
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