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えびたま
by くにひた
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■ずっと雨
みんなの喪服を着つけるはずだった
国分寺の大叔母が昨日
緊急入院してしまい
わたしが伯母と母の着付けをすることに。

まるまると肥えて来た母の胴回りを
腰紐でしばるとき思わず「ふっ!」と気合いを
もらしたら「それはおばちゃんのときには言わないように」と
注意を受ける。

二人着付けて、自分も着物を着て
気づけば全員同じ着崩れをしてた。
ほーらごらん。

考えてみれば
亡くなった日も
火葬、通夜の日も
本葬の今日もぜんぶみぞれまじりの雨であった。

その中で、男性は額に三角の布を
女性は後ろの襟に四角い布をつけて
卒塔婆だのお供えだのを持ち、葬列を組んで
寺の境内を無言で三週。
前振り無しで参加させられた
福島の親戚代表の伯父が面食らっていた。

本葬のあと、初七日の法要までやって納骨。
この時、この辺だけの風習なのか
「兄弟餅」というのをやる。
墓所にて、二組の兄弟が背中合わせに立ち
各々手に持った餅を後ろに投げ合うのだ。
まったく意味不明。
誰かいわれを教えてほしい。
今回は父の兄弟から二人と
従姉妹の兄弟から二人。
9年前のひいおばあさんのときはわたしと弟でやった。

母に八戸まで送ってもらう。
このまま仙台に帰り
明日からまた普通の生活が続く。
実家の町での両親や本家の伯父伯母の生活には
明らかな喪失がある。
ばあちゃんが亡くなったことに
今ひとつ現実感がないのはこの辺の違いなんだろなと思う。
そこから帰ってしまうことに罪悪感をおぼえつつ
新幹線に乗り込んだ。
03月30日(月)
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