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抱茎亭日乗
by エムサク
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■お仕事,『MALABAR』,S邸,ギネス君
朝、お腹が壊れる。私は本当に繊細な神経の持ち主。というか繊細なる大腸。
なんとか遅刻はせずにお仕事。会社は引越ししていて、新しい事務所にてお仕事。
作業をした部屋は禁煙になっておらず、煙い。
何の機械だかわからない部品のカタログ校正。
「マニュアルの指示通りやって」と言われても、マニュアルの見方がよくわからない。
意味もわからないが、とにかくやる。
500ページを来週金曜日までに、とのことだが今日1日で11ページしかできなかった。
一緒に作業をしていた人は36ページ。
ひい。大丈夫か?もう仕事のできない体になってしまったかと不安になる。
この仕事は時給ではなくページ単価になると聞いてガックリ。
お昼は事務所近くのインド料理『マラバール』。店名に親近感を覚える。
私が食べたのはカボチャのカレー780円。
ランチバイキングはいろんなカレーにナンでもライスでも、900円。食べ残し罰金制あり。
土曜日なので家族連れも結構いて賑わっていた。
本日は大学ゼミ仲間の集まりがSの新居で3時からあった。18時に仕事を終えて駆けつける。
『カクヤス』でお酒を買って持って行こうと思ったら財布に1,000円しかなく、カードは使えない。
ATMを探して、などとやっていたらどんどん遅くなって、何も買わないで有楽町線辰巳駅。
辰巳駅は周りに店などなく、「飲み物も食べ物もあるからいいよ」と言われたのだが、皆は手作りお料理、極上デザートなど持参しているはず。
困った、と思ったら駅前で八百屋の移動販売。桃とさくらんぼを買う。
駅から大きな橋を渡ったところにある『Wコンフォートタワーズ』54階建ての35階って?凄いマンションじゃん!
エントランスもやたら豪華。億ションに違いない。
S邸にはS妻子、先輩のHさん、Kさん、Nさん、Aさんが集まって、キャンドルの灯りで談笑中。
Sの愛息子K君はやっと1歳ながら、Sに似て大きいのかな。私を見て笑顔で手を振る。かわい〜い。
雨とはいえ夜景が素晴らしい。学生の頃からSのセンスは良かったが、インテリアも素敵。
トイレなどサファリ風で、かっこいいレストランのレストルームみたい。
「このマンションは、ぶっちゃけウン千万。めちゃくちゃ安い」
「それは安いね」
「相場に比べて凄く安いから、サラリーマンの若い夫婦も多いよ」
って確かにロケーションとクオリティは億ションかと思うし、お得なのかもしれないが、私には縁のない金額の話で、高所恐怖症もあって、めまいがしそうになる。
最上階はメゾネットになっており、巨人軍のスター選手とか芸能界のゴッドねーちゃんがオーナーだとか。ほう。
Hさんの手がける、東雲にできるアミューズメント施設の話、Nさんの闘病話と快気祝い、学生時代の思い出話など話題盛り沢山。
私以外の女性は皆ママさんで、手料理を頂きながら。美味しく、楽しい夜。
夜も更けてお開き。辰巳駅までHさんと歩く。10分弱だったが豪雨でびしょ濡れ。
池袋駅に着くと更に雨は酷くなっていた。
駅出口の手前で、電話をかけているギネス君の目の前を通り過ぎたことに気づく。
話しかけようと思って柱の陰で鏡をチェックしてたら、今度は黒のサマーセーターに黒い帽子のギネス君が、私の前を通り過ぎる。
腕を引っ張ったら「おお。よくわかったね」と驚いていた。
「元気だった?」
「元気だよ」
「あ、傘がないのか。入れてってあげようか。襲ったりしないから、送るよ」
「いいよ、タクシーで帰るから」
「じゃあ乗り場まで」
ということでタクシーに乗り込むギネス君。
「じゃあね」と言ったら「乗らないの?」
乗る。タバコを吸うギネス君。煙いよ。
「今日、取引先と野球(ソフトボール?)大会で、ピッチャーだったんだ」
「結果は?」
「ぼろ負け。13点取られた」
「13点!」
「でも1,2回で12点だから。3回以降は真剣にやって1点だけ」
「どこでやってたの?」
「有明」
「あらそう、じゃあ近くにいたのね。私は東雲のお友達のお家でパーティー」
などと話していたらギネス君の家の近くに到着。
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07月09日(土)
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