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抱茎亭日乗
by エムサク
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■『第5回 童謡まつり みんなで歌うと楽しいね』,新座,フランス料理『Arbre』
10日にギネス君に会った翌日から喉に異変を感じていたが、本格的な風邪になってしまった。
ハワイ風邪が伝染ったか?薬を飲む。
13時から東久留米市の成美教育文化会館にて母のコーラスの発表会があるので見に行く。
遅れてしまい14時頃着く。
子供の頃の記憶にある成美会館とは全く変っていて、立派できれいな建物になっていた。
丁度第2部が始まったところで、出演者席にいた母が案内してくれる。
母は『童謡を歌う会』という高齢者の女性だけのグループで、『かなりや』、『月の砂漠』や、わらべうたメドレーなどを披露。
何故か母だけ濃い色のサングラスをかけている。頭は人一倍大きく揺れている。
ゲストで『少年少女合唱団みずうみ』が『ルパン三世のテーマ』とか『となりのトトロ』、『鞠と殿様』など。
子供だけかと思ったら、小学生から社会人まで女性5〜7人のアカペラで、うまくてビックリ。
「てんてんてんまりてんてまり てんてんてまりのてがそれて」の『鞠と殿様』を聞いて、幼い頃この歌詞と女の子と鞠の絵が描かれた枕を気に入って、隋分長く使っていたことを思い出した。
最後は客席も一緒に『どんぐりころころ』、『赤とんぼ』、『故郷』などを歌う。
なんで私がこんな歌を歌っているのか、不思議な感じ。
終了後、母の仲間にご挨拶。嬉しそうな母。
母の若い頃のコーラス仲間2人も一緒に新座の実家へ。
2人には何年か前に会っているらしいが私は覚えていなかった。
母も久し振りに会ったようで、興奮してしゃべるしゃべる。
いつもの咳も出ず、絶好調の母。
サングラスをかけていたのはステージのライトが眩しかったかららしい。
母の友人が「好きな人がいる」と言ってるのに、母は「Tはどうかと思って」と散々T叔父の話。
お友達が質問をしても「いいから最後まで黙って聞きなさい」。
つまらない話なので「好きな人ってどういう人なんですか?」と私がお友達に聞くと、母は立ち上がって何かし始めて、人の話は聞かない。
お友達が「真理ちゃん、もてるんじゃない?」と言うと母が「もてないわよう!この子はオジサンばっかり!」と言うので、激怒する私。
『太古八』でも『おまた』でも今日も「この娘はオジサンとばかり遊んでいる」と人に言い、私が「20代の営業マンと仲良くしてる」と言っているのに、聞いちゃいねえよ、この女!
「なんで、違うって言ってるのに皆に『オジサンばっかり』って言うのよ!」
「だってそうじゃない」
「やめてよ!迷惑です!」
「そういう風に言われると皆にそう思われて、いやよねえ」とお友達が助け舟。
「思わないわよ」と母。
「思うだろ!お母さんが何度も言うから!」
「オジサンに好かれるっていう意味よ」
「オジサンじゃない!」
「あーあーわかりました。恋人は20歳なの。はいはい」
20歳じゃねーよ!
「いいわねえ、喧嘩が出来て。私は母が亡くなって一人だから、喧嘩する相手もいないわ。羨ましい」とお友達。
清瀬駅まで歩いて4人でフランス料理『アルブル』。
南口、と言ってた母は「あら、ないわね。北口かも」などと言い出す。
頼むよー、家に電話番号置いてきちゃったじゃん、と思ったら「92-7800」と母が諳んじるので、3人とも驚く。
しかし、そこでも「言った、言わない、忘れた、知らない」の喧嘩。
「この子とはいつもこうよ」と母。
「楽しいの?」と聞いたら「楽しい」と言う。私は全く面白くないが。
「ふうん、楽しいの。じゃあお付き合いしましょう」と言ってあげる。スポンサーなので。
『アルブル』のフレンチは、清瀬とは思えない小粋さ。美味しかった。母、大絶賛。
ご馳走様でした、お母様。
しかし10日間に5日は会い過ぎだ。風邪気味もあってヘトヘトになって帰る。
05月15日(日)
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