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抱茎亭日乗
by エムサク
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■『なすび』,『スーさん』,バー
夕方起きて、ダラダラと予定が狂い22時近くに『なすび』。
久し振りに千秋さんと映画のこと、夕張のこと他いろいろな話。
せっかちな千秋さんからは、若者たちはのーんびり動いているように見えるらしい。
「前に並んだ若い人が何かの買い方がわからなくてモタモタしてるから『何やってんだ』って言ったら『うるさい!』って言われたよ」
「そんな風に言ったら余計に時間がかかりますよ。『大丈夫?』って言って教えちゃえばいいのに」
「ああ、そうか!なるほどねー!」
と妙に感心する千秋さん。
「年寄も、レジに並んだら財布を出しときゃいいのに、値段が出てから探し始めるから、俺なんかイライラしちゃうね」
「そういう時は独り言。『お、財布財布。今から出しとかないと』とか聞こえるように言うんですよ」。
最近いろんな人に聞いてるが千秋さんにもリサーチ。
「デートの具体的な話になって反応がないのは興味が無いからですか?」
「ないだろうねえ」
そうかあ。
そうだよなあ、と考えながら帰る。並んで歩いてる男性が話しかけて来た。第一声は忘れた。
「飲みませんか?」
「どこで?」
「どこでも」
「あ、じゃあこの先の『スーさん』に行きますか?」
ということで池袋のバー『OASIS』のマスターお薦めの居酒屋『スーさん』へ。
マスターは朝までやっている店として教えてくれた。とても家庭的な店だと聞いていた。
前に一人で行ってみようかと覗いてみたら、汚くてごちゃごちゃしていて、入るのをやめてしまった。
しかし『OASIS』のマスターがよく行くと言うのだから、きっといい店なのだろうとは思っていた。
丁度いい機会だ。
明るい店だった。カウンターの中も外も物が溢れ返っている。
サングラスに豹柄のシャツ、光る素材のスパッツにサンダルみたいなイメージの女性が二人飲んでいた。
入るなり
「あらー、かっこいいわね、二人とも素敵な髪型。」
「いい男ねえ。韓国の俳優みたいね。すごくお似合い」
「ほんとほんと。芸能人?」
と盛り上がるおば様方。
「俳優と、マネージャーって感じね」とおば様。
「えー、女優とマネージャーじゃないんですかー。私がマネージャー?ウーン」
「まあまあ」と韓流スターの彼。ナンパ男がおば様に圧倒されている。なんか楽しくなってきた。
『OASIS』のマスターの話をしたら、韓流スター君も『OASIS』の姉妹店『ALE HOUSE』をよく知ってて、場が一気に打ち解ける。
「エビスビールありますか?」とご主人のスーさんに聞いたら「あったかなあ。ああ、ない」「何がありますか」「なんだっけなあ」って檸檬屋のような雰囲気でもある。
金針菜の炒め物など、美味しい。
他の人たちは皆、私たちがさっき会ったばかりの他人とは知らない。
彼が小さな声で「名前教えて」と言うのが可笑しい。
暫くすると常連らしき男性二人が入って来て、おば様たちと話し始める。
私たちも二人で自己紹介的話。
店を出て、別れる地点で「もう1軒」と言われるが「行かないよ」と言って、電話番号を交換して帰る。
家に帰って、テレビを見てたら電話。
「やっぱりもう1軒行こうよ」
「行きません。もう帰って来ちゃったし。また今度」
となんだかんだ断ってもなんだかんだ説得されて、2時過ぎに出掛けることになる。大丈夫か?
悪そうな人ではないが、いい人かどうかはわからない。
さっきまでは楽しかったけど、この後も楽しいかはわからない。
積極的なのは好印象だけど、私自身が積極的なのかはわからない。
不安になってNANIOさんに電話。仕事中で、メール。
「(略)と名乗る人とこれから会うんですが、ちょっと危険な感じ。明日になっても連絡なかったら何かあったかもしれないので助けにきてね。というメールが(略)出回るぜ、ということでプレッシャーを与えるか。」
ってこれじゃなんだかわからないかもしれないが、緊急対策のつもり。
近くのコンビニで待ち合わせて、タクシーで彼のよく知るバー。
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04月04日(月)
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