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抱茎亭日乗
by エムサク
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■『公共の敵』,『サマリア』,『DMZ非武装地帯』,『CHARON』,『居酒屋熊五郎』,『俺家』,『喧嘩の極意』,ディープコアナイト
『ホテルシューパロ』一泊目はツインのシングルユース、昨夜は隣の部屋に移動して、ダブルのシングルユースだった。今日の部屋は空いていない。「深夜にならないとわからないです」とフロントマン。
困ったことは続く。防寒で厚い靴下を履いていたせいか、ブーツのファスナーが壊れてしまった。
この極寒の地で、なんてこと!ドイツの靴メーカー、ガボール!頼むよー。
パンツなので気づく人はいないが、かなり心地悪く、寒い。
本日は朝から夜までずっと市民会館。『日韓友情年 コリアン シネマ スペシャル』の1本目『公共の敵』。
カン・ウソクは『シルミド』がすごく良かったが、『公共の敵』も面白い。爆笑。
ハチャメチャ問題刑事の話で、「俺たちは犬だろ?」なんてセリフもあり、『ポチの告白』を撮った高橋玄さんと対談などしたら面白いのでは、と思う。
玄さんは『ポチの告白』を「全国27万人の警察官全員に見て欲しい」と言っていたが、『公共の敵』は現役刑事とその家族を招待して試写会を開いたとか。
まあ、映画『公共の敵』では「公共の敵」はあくまでも連続殺人犯であって、『ポチの告白』では日本の警察こそ「公共の敵」だから、『ポチの告白』の方がラジカルな作品である。
13時から市民会館前広場にある雪像の前で、映画祭のゲストが一斉に集まるフォトセッション。私のケータイカメラはきれいに撮れないので、人垣の後ろから見るだけ。
張魔夫さんご夫妻、玄さんにご挨拶。「『公共の敵』面白かったですよ」と言ったら「ウー気持ち悪」と玄さん。昨日も朝までだったらしい。
おにぎりを客席で食べ、14時から『サマリア』。キム・ギドク監督は夕張に来るとか来ないとか、最後までわからなかったのが、急遽来日。
私が夕張行きを決めた理由の一つは「キム・ギドクに会えるかも」。一番話を聞いてみたい人だったので感激。
そう思ったのは私だけではないようで、何故か女性に大人気。客席がキャーキャー言っててファンの私も不思議なほど。私にとっては面白い人なのだが、かっこいいのかな?
『サマリア』も良かった。援助交際でこんな事件になって、なんで親も学校も知らないんだよ?とか、そういう疑問はキム・ギドクの場合、なし。彼だから問わない。
3本目『DMZ/非武装地帯 追憶の三十八度線』。
イ・ギュヒョン監督自身の軍隊体験を描いているらしいが、あまり好きではなかった。
軍隊を美化している、というわけではないのだが、楽しそうだから嫌なのかな。よくわからない。単に面白くないのかもしれない。いや、3本目で疲れたのかな。
日も暮れて市民会館前では『居酒屋 熊五郎』が開店。居酒屋といっても、夕張市民による振舞酒と、郷土料理の炊き出し。オープンエアーでめちゃくちゃ寒い。
大きなストーブとあちこち火をたいて、いろんな鍋やら、肉や魚・貝を焼いたり、熱燗をつけたりしているのだが、あまりの寒さに、火を囲む輪に入るのも大変。
「ホッケ焼けましたー!」などと夕張市民が声を上げるのだが「くださーい」という私の声は届かないらしい。頑張ってホタテ1つとトドの肉一切れ。
フジテレビのアナウンサーら取材チームが私の横に割り込んで、私はまた火を囲む輪から外れる。
市民会館の食堂に行ってみたら、我孫子や拍の『カロン』サポーターの人たちが来ていて、ビール。
20時から市民会館シネサロンにて『CHARON』。満員。立ち見もギュウギュウ。
1995年、玄さんが初めてゆうばり映画祭に参加した『嵐の季節』を知る映画祭プロデューサーが「あれからいろいろあってね、本当に…お帰りなさい!玄ちゃん!」と泣きのスピーチをするので、私も涙ポロポロ。
『CHARON』はいろんな意味でゆうばり映画祭的映画と言えるのではないだろうか。
『CHARON』7回目の鑑賞で初めて立ち見。90分だから耐えられる。
居酒屋『俺家』を覗いたら、玄さんと『ポチの告白』プロデューサーと張さんご夫妻がいて、私も混ぜてもらう。
暫くすると、隣のテーブル(お誕生日席に座っていた私の斜め後ろ)に奥田瑛二とキム・ギドク監督のグループが座った。
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02月26日(土)
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