ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
[326580hit]

■慶應義塾大学病院,映画『CHARON』試写会&記者会見in日本外国特派員協会,PC解決
 慶應病院産婦人科。前回の投書が功を奏したのか、診察待ち状況のボードが活用されている。
看護士が名前を呼ぶ度予約人数のうち何人目まで呼んだのかがわかるようになっていた。一歩前進。

しかし待ち時間が長いのは相変わらずで、暖かくていい天気なのに病院で3時間は気が滅入る。
「待ってる間に病気になる」と付添い人らしきおばさんが話していた。

近々同じく慶應病院に手術入院するゼミの先輩からメール。

> ストレスからすごく卵巣が腫れていたくなった、という人もいるから、
> 精神状態、ストレス、生活のリズムなんかがやっぱり
> 婦人科系の臓器にはそれなりに反映されてしまうみたいです。

知らなかった。私にはストレスはそれほどないと思うが、生活のリズムはむちゃくちゃだ。
医師の診察は「ストレスというのも考えられますね。じゃ、血液検査しましょう。結果は来週来て下さい」以上終わり。

 ルータをくれた電脳キツネ目組のYさんに、ノートPCとデスクトップのデータのやり取り方法を相談していた。夏に辰巳で働いていた時にUSBメモリでマックとwindoowsのデータを相互に移していたことを今日になって思い出した。いいかもしれない。
ビックカメラで店員に相談。USBメモリは思った以上に高額で痛い。

 高橋玄さんの映画『カロン』の日本外国特派員協会での試写会と記者会見を見学しに有楽町の電気ビル20階。
よく時の人の会見ニュースで見る日本外国特派員協会は、歴史を感じさせる施設だった。
恐らく戦後すぐ作られて、今もその雰囲気を残しているのではないかと思われる。
スタッフは皆蝶ネクタイ着用。

天井が低く席の段差もないので、後列の人は英語字幕が見えなくて皆頭を左右に振りながら『カロン』を見ていた。
私は途中からだったが、4回目。セリフも覚えちゃいそう。

記者会見はすごく面白かった。玄さんの日本のアウトロー社会と映画業界の話は外国特派員たちにとってもかなり興味深かった様子。
外国人スターが来日して開かれる記者会見で芸能レポーターがするようなくだらない質問もなく。

玄さん「映画はギャングスター(やくざ)社会が支えている。やくざには『困っている人たちを助ける』という考えが基本にある。組織が大きくなれば末端もいろいろだが、ハイクラスの人たちの中には今もその精神を持っている人がいることを、かつてその社会にいた私は知っている。

 『カロン』の主人公道夫はアウトローだが、我々と同じように生きている。犯罪者として、言葉として存在しているのではない。アウトローは一般人が望む形で社会に存在している。

 日本では普通映画会社が作った映画でなければ映画館では公開できない。1997年香港に行って勉強した。日本には車や牛肉の輸入規制はあるが、映画の輸入規制はない。韓国にはクオータ制というのがあって自分たちの仕事を守ろうとしているが日本にはない。

 そういう中で『カロン』という映画で新しいやり方をしたかった。脚本と配給については初めから世界を視野に入れてスタートした。1,300万円の制作費と11日間の撮影、これでどれだけ受け入れられるかはまさにチャレンジだった。

 『カロン』はやくざの話なのに撮影をした我孫子市、柏市、流山市の各市長が応援してくれた。私はその話を聞いたときに各市長にこの映画を見たのかと聞いたら、見たと言った。この映画は各市の宣伝をしている映画ではない。なぜ千葉の各市で撮影をしたかというと主演の川本淳市の故郷であるから。

 この映画の上映について、ある事件があった。柏の大きい映画館の支配人が「『カロン』を是非上映したい」と言ってきたのに、東宝のヘッドオフィスにその話を潰された。

 その理由は非常に不思議なもので、東宝が言うには「この映画は地元で非常に応援されていて映画館に人が入りきらないから断る」というもので、柏市の観光課のトップが頼んでもだめだった。

 結局柏では松竹系の映画館で公開が決まったが、他の会社が潰した映画をピックアップすることは非常に勇気がいることである。私は今後頼まれても東宝とは仕事をしないが、松竹との仕事は一生懸命やる。


[5]続きを読む

11月09日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る