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抱茎亭日乗
by エムサク
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■竜ヶ窪,津南醸造,したみちや,萌木の里,秋山郷保存民家,楽養館,のよさの里,福原商店,竜淵の滝,へいけ茶屋,疑惑と告白トーク
 昨日と同じ配車で、トランシーバーでたどたどしく連絡を取り合いながらメニューをこなしていく。

 全国名水100選の『竜ヶ窪』。緑の美しい池。湧き水で池の水が1日1回入れ替わっているらしい。

 近くの『津南醸造』に寄る。湧き水で日本酒を作っている。「霧の塔 大吟醸」を試飲。白酒と漬物を頂く。

 民芸品店『したみちや』。お店に通ずる橋が「50番目らしいんですよ」とAちゃん。何の項目で50番目なんだ?

 11時前に『萌木の里 栃の実館』に着く。朝食抜きなので皆腹ペコなのにレストランは11時から。待たされる。
とうふかつと萌木そばで迷って萌木そば。揚げ物が多すぎてもたれる。とうふかつを一切れもらって満足。

 『秋山郷保存民家』見学。江戸時代中期に建てられた萱葺き屋根の民家。皆はあがって資料を見ていたが、私は寒くて靴を脱ぐ気になれず。

出てくると、片手に閉じた傘、片手に杖のおばあさんが歩いてくる。
誰かが土筆について尋ねる。緑色の土筆らしき植物は土筆ではない、食べられないよと教えてくれる。しばしお話し。かわいいおばあちゃんだった。
皆で「いくつぐらいかなあ?」「80は過ぎてるよね」と話す。

 白い手拭いが真っ赤に染まるらしい赤湯の『楽養館』。赤というより茶色。ぬるーいお湯、寒ーいお風呂。30分ぐらい入ってやっと汗がジワリ。

 続いて『のよさの里』。今回の旅で初の露天風呂。
「お湯は熱いですか?」と確認してからお風呂に向かう。
今度は「熱い!」と大騒ぎになる。長く入っていられない。

服を着て、パンツの裾をまくって足湯。
岩を伝って湯船の向こう側にいたAちゃんが突然恐ろしい顔をする。
今までに見たこともない怖い表情。
「見たくないもの見ちゃった!」
「え?何?」 隠しカメラか?
Aちゃんが指差す湯船の中央を見ると、伸びきって白くなったカエルが沈んでいた。
「ぎょえー!」「うわー!」と叫ぶ私たち。カエル汁風呂かい!
入った後に発見したのは良かったのか悪かったのか。なんとも気分が悪い。

あがって受付に報告。謝られる。男子に報告。笑われる。

 小赤沢の『福原商店』で焼きだんご。おいしい。
この土地の名物「栃餅大福」は店主福原さんが作ったものだそうだ。しばしお話し。

先ほどのおばあさんも福原さんだった。この辺りは福原さんが多いのか?
「あのおばあちゃん、話好きでしょう?90歳を超えるんだよ」
そうだったのか。元気だ。

 『竜淵の滝』はなかなか迫力のある滝だったが、見物台が滝から遠かった。
もっと飛沫が飛んできそうなところで見たいもの。

 『へいけ茶屋』で岩魚。ガイドブックには店の前で焼いたアツアツが食べられるとあるが、終了していてレンジでチン。
この店もそうだが、今回の旅はどこもGWとは思えない人の少なさ。
明日からは更に静かな日常に戻るのだろう。

 男子は建築関係の仕事をしている人が多く、車中の話も面白かった。
学生時代に「建築家と結婚したい」などと言っていたことを思い出す。
建築の話だけではなく、オランダ、ルーマニア、アジアの国々の話、衝動殺人の話など興味深かった。

 レンタカーを返して越後湯沢駅。駅弁「ほくほく弁当」とエビスビールを買って新幹線。

「桜井さん、面白い話をして下さい」と言われて考える。面白いかどうかわからないが一連の疑惑と告白の話。
女3人、男1人でトーク。気がついたら大宮。「面白かった!」って、そうか?

男子は「その男とは別れて、友達も切る。じゃなきゃもう全ての責任を負って何も言わないで続ける」
女子「始めに友達が彼にメールを書く時点でおかしい。接触を持つべきではかった」
「メールを転送してもらったって加工されてるかもしれない。意味ない。」
若いね、皆さん。

彼や友人の裏切りを一切許さない、というのは私にはできない。
私はそんなふうに人を裁ける清廉潔白な人間ではない。フリーラヴ宣言してるんだし。
彼に友人がお礼メールを書くのは大人として自然なことだ。友人と私の間には信頼関係があった。


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05月05日(水)
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