ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
[326793hit]
■東京地裁,映画『catch me if you can』『猟奇的な彼女』,『檸檬屋新宿』
宮崎学さんの親友を殺した犯人の裁判で東京地裁。
傍聴は抽選で、12:30集合のところ12:45頃霞ヶ関駅に着く。
走って12:50の締め切りには間に合う。
前回は当り券を預けて会社に行ったが、今回は傍聴するつもり。
前回より競争率が高いが当り。
「桜井さん」と声を掛けられ、見ると前に働いていた会社のOさん。
「会社辞めたんです。司法試験に受かって、今度研修生になるんです。
今日は勉強のために来ました」
彼は抽選に外れたとのことで、宮崎さんが持っていた当り券をもらってあげる。
しかし電脳キツネ目組の人も何人か外れたと知ると
「僕は他の裁判を傍聴しますから」と当り券を返してくれた。
外れてがっかりしていたAさんに渡す。
Aさんは前回も傍聴していて、
彼女から「殺人事件の裁判は生々しい。壮絶な内容でした」と聞いていた。
私は刑事裁判の傍聴は初めて。
暴力団絡みの事件だからか手荷物検査、ボディチェックを経て法廷に入る。
傍聴人席の前には透明の衝立もある。
被告人は「交渉ごとの結果喧嘩になって、売り言葉に買い言葉の果てに殺した」と言い
交渉とは?の質問には答えない。刑について聞かれても「死刑の方が気が楽ですわ」。
宮崎さんが「やくざの裁判は、左翼の裁判とは全然違う。命がかかっている。覚悟が違う」
と言っていたのを思い出す。
前回供述調書を読んで、今回被告人質問して、次回は求刑、結審。
今日の裁判を見て「弁護士も検事も全然やる気ないね」と皆。
Aさんや滋賀県から明日の最高裁判決のために上京したSさんたちと新宿。
皆はブラブラしてから檸檬屋に行くと言う。私は一人で映画。
『catch me if you can』面白かった。
『戦場のピアニスト』の時も思ったが、芸は身を助ける。
主人公の少年詐欺師は職人芸。いい話だった。
オープニングの影絵や衣装がおしゃれで小粋なのも良かった。
もう一本見ようと移動していたらAさんら一行に遭遇。
「これから檸檬屋に行くので、真理さんも後で絶対に来て下さいね!」とAさんに言われる。
檸檬屋は昨日も行ったし、一緒に飲みたくない人がいるから嫌だと言ったら
「私が盾になりますから」とAさん。迷う。
『猟奇的な彼女』はなんだかなあ、と思うところもあったが好き。
全然タイプが違うから比べるのも変だが、
どちらかと言えば『catch me if you can』よりも好き。
ゲロがリアル、と聞いていたが本当だった。
観客が「うげっ」っと悲鳴をあげるのが可笑しい。
ゲロまみれの男が「何とかしろ!」と言ってカツラをはずしたので、
昨夜の檸檬屋を思い出して笑った。
主人公の暴力女は正義感が強くて、礼儀知らずの若者や援助交際の男女を激しく糾弾する。
どっかの映画評で「日本であれをやったら殺されるかも」とあった。
そうかもしれない。
だから私は先程の映画館で本編上映中なのに携帯メールをチェックしていた前の席の女性に
エンドロールも終りの頃になってから「上映中にそれをやると迷惑ですよ」と耳打ちをした。
これが猟奇的な彼女だったら携帯を取り上げ
「あんたねえ!電源切りな!眩しくって迷惑なんだよ!」と叫ぶのだろう。
Aさんから「私が守るから、是非来てください」と携帯メッセージも入っていたし、
滋賀から来ているSさんもいるし、せっかくなので檸檬屋新宿。
しかし、やっぱり非常に不快だった。
不快な人はAさんが「人のことはいいじゃないですか」と言っても
「桜井さん、あんたはどうしてこうなんや?あんたはこうせい」
と絡んでくる。言ってる内容はセクハラだったり、まるでとんちんかんな指摘だったり。
私が何を言っても「何バカな事言ってるんや、アホか」「アホな事を言うんじゃない」。
「それはこうこうこうに決まっとるやないけ」
という彼の話はほとんど的外れか酷いセクハラで聞くに堪えない。
会話が全く面白くないし、不愉快。
「桜井さん、男は出来たのか」
「教えない」
「どうしてや」
「答えたくないから」
「なぜ答えたくない」
「聞かれたくないから!」
[5]続きを読む
03月26日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る