ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
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■『北海から来た男』,『隠居邸』
ああ嫌だ嫌だ。忘れたままでいたかった。というか未だに「本当にそうか?」と思っている。
私が忘れたのかもしれないが、実はI君の思い込みかもしれない。もはやそれはどっちでもいい。
今も多分当時も私にとってI君は大切な友達だが、性的興味は全くない。
I君にとって今大事なのはTじゃないか。もう!

お酒の弱いI君は睡眠不足で眠ってしまう。私はTにメール。

「いま、I君と、はなしてました。
Tはいえをでたのね。
I君はTをあいしてるよ。
うまくいくといいけど、Tはたいへんだよね。
ふたりのしあわせいのってます。」
 
1時間弱眠っていたI君が目覚めて、タクシーで送ってもらって帰る。

 日記を調べてI君にメール。3:15。

「85年12月30日でした。行った場所はわかるけど、それ以上はわかりません。一つ明らかなのは、クリスマスに(略)君に振られているのだな。年を越して仲良くなるんですが。
まあそんなことより、今愛する人のことを考えないと!家庭は結婚して出来るものではない。一緒に作るものです。」

12月30日は日記帳の最後のページでメモのみ、私の気持ちは書いていなかった。
I君については別の日に、良い人だし楽しいけど「恋の対象じゃない。っていうのはお互い一緒なんでしょうねえ」と記述あり。

そして10年後は95年3月3日。
部屋に泊めたのは近所で飲んでいたら大雪になってしまったからで、当時私は元内縁夫と熱愛中。
日記には「108歳になってもI君にはそういう感情は起きない気がする」だって。

もう寝てるかと思ったI君から返信。3:21。

> 裏返しにパラレルだったの、覚えてる。(略)さんだね。
> だからあのときはおなじだったんだよ、だれかに埋めてほしい穴ぼこの大きさが、きっと。

私は埋めない。

06月20日(月)
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