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抱茎亭日乗
by エムサク
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■『公共の敵』,『サマリア』,『DMZ非武装地帯』,『CHARON』,『居酒屋熊五郎』,『俺家』,『喧嘩の極意』,ディープコアナイト
私は玄さんたちの、髪の毛の話を聞きながら笑いつつも、後ろの二人が気になって仕方がない。
後ろのテーブルは映画の話題でも盛り上がっているが、「ここのラーメンがうまいんだ」などと話している。
私もラーメンを頼んでみる。
「うまいですよ、ここのラーメン」と話しかけてくれる奥田さん。ラーメンが来たら「どう?美味しいでしょ」って、なんか全然気取ったところのない人なのね。印象が随分変わった。
キム・ギドク氏も、私が左側に振り返ればすぐそこ、ほんの数十cmのところにいるのだが、日本語わからないだろうなあ、と思うと話しかけられず。
店を出るときに通訳らしき人に「あちらの方キム・ギドク監督ですよね」と言ってみるが、他の話をしていたらしく「そうです」、以上。
私の荷物を持っていてくれたプロデューサーに呼ばれて、慌てて外に出る。
ああ失敗。でも多分またどこかで会える。そう信じて生きていこう。彼の作品は全て見よう。そしてまた会えたら「サランヘヨ!ユア・フィルムス」で、どうだ。
オールナイトイベント『ディープコアナイト』で、深夜2時だか3時から玄さんのVシネマ『喧嘩の極意 突破者番外地』を上映するとのことで、『郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード』へ。
何か別の映画を上映している会場は満席で、熱気ムンムン。会場付近の建物内でだらだら過ごして待つ。
『喧嘩の極意』は2001年のVシネマだが、池袋の『TSUTAYA』では常に貸し出し中。私は未見だった。スピード感があって、非常に面白かった。
出演者みんなが「『喧嘩の極意2』を作りましょう!」と言って奔走したという話はよくわかる。ヒットするだろう。私も見たい。
『カロン』の主演川本淳市さんは『喧嘩の極意』で玄さんと初めて仕事をしたらしい。ショートパンツにツンツンヘアで若い!
宮崎学さんはここでも刑事役。張魔夫さんと共演しているではないか。
終了後、朝になってもイベントは続く。きつい、横になって眠りたい、と思って玄さんたちが泊まっている宿泊施設『ファミリースクール ふれあい』に電話。一人雪の道を、壊れたブーツで『ふれあい』に向かって歩くも「受付の人がまだ来てないからわからない」と言われる。
『ペンション 黄色いリボン』に電話。「今から午前中、お金は払いますから寝させて下さい」と泣きを入れるが「今日は忙しいので」と断られる。「チェックアウトまででいいです」「無理です」などとやってるうちに『黄色いリボン』まで歩いて来てしまった。
ひどいね!この寒さの中、死ねってことか。『黄色いリボン』の前で行き倒れてやろうかと思う。
仕方なく、また『郷愁の丘ミュージアム・シネマのバラード』に戻る。
中田圭さんが、松田優作CM集など、マニアックな映像コレクションを披露していた。
8時半「えー、今からもう1本上映しようと思っていたんですが、ここの館長が大激怒しているとのことで、急遽上映を中止します」。残念なことなのだが、助かったような気もする。
最後まで会場にいた女優さんは『黄色いリボン』に泊まっていた。3人部屋を、女性2人で使っていて、布団が一組余っているとか。
お部屋を訪問させてもらうことになった。
9時半ぐらいか、部屋に着く。荷物を『シューパロ』のフロントに預けていて何の道具も着替えもないので、顔も洗わず服のまま、ちょっと横にならせてもらった。
私は宿泊している女優さんの部屋に寄っただけ。
『黄色いリボン』は多忙を理由に私を泊まらせなかったのだから!
02月26日(土)
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