ID:11544
抱茎亭日乗
by エムサク
[326620hit]
■「法の下の平等を問う」リレー講演会,『まつり茶屋』,『LOVE ROCK』
宮台真司さんのお話は「自発的服従」がキーワード。「弱いものが強いもののケツをなめることを選択するなら、プライドの問題になる。弱いから仕方ない、だけど美的に嫌だと思うなら自分たちで相互扶助をやるしかない」楽じゃないけど、ってことだろう。
終了後、宮台さんと少し立ち話。打ち上げに参加されるとのことで、いろいろ話せるかと楽しみにしていた。
会場の片付けをして、打ち上げ会場に向かう車の中で、キツネ目組のAさんと宮台さんの話。
「真理さん、宮台さん付き希望だったんだ。じゃあ打ち上げの席で協力するわ」とAさん。
「私は小倉デート?とか妄想していたんだけど、明日早朝に帰るらしい」
「だったら今晩じゃない」
「キャー!」
などとふざけたことを言いながら、打ち上げ会場『まつり茶屋』に着くと、宮台さんの姿は見えず。
台風を回避するため宿泊をキャンセルして東京に帰ってしまったとのこと。
誰かが「今頃フィールドワークしているんですよ」と言うと、宮崎さんが「いや、ちゃんと送ったから」。
あーあ、ナンパ作戦失敗の巻。まあまたどこかで会うこともあるだろう。
宮崎さんが皆に「桜井さんは今日誕生日だそうです」と言ってくれて、皆が「おめでとう」。
ありがとうございます。
ついてないようなラッキーなような、いい男三昧ですごく楽しいけどちょっとつまらん、頭が痛い、懐も痛いの誕生日。この歳もこんなかい。ま、面白ければ何でもいいが。
私は受付をしていて聞けなかったが、今日の講演会でゲストスピーチをした第11回松本清張賞受賞作家の山本兼一さんとお話。
「書くことを商売にしたいなら日記はやめた方がいい。言われない?趣味ならいいけど、エネルギーを使うからね」と山本さん。
「私は他にどうしても書かなきゃならないような溢れ出るストーリーはないんですよ」
「溢れ出るストーリーがある人なんてほんの一握りで、皆苦労して搾り出してるんだよ。だからエネルギーを溜める必要がある」
「日記を書いていたら溜まらないですか?日記をやめたら書けるようになるんだろうか」
「やめたら書けるってものではないけど、日記を公開して文章の練習をするとか、人に読んでもらうとか、そういう時期はもう過ぎたでしょう」
「そうですか。考えます」
貴重なアドバイスだ。私は楽しい方へ、楽な方へ、気持ちいい方へ、ぬるい方へと流される。
じゃなくて自分から行くんだけど。考えなくちゃ。
宮崎さんからは「文章道場は桜井がやれ」と言われる。やりますやります。
山本さんは「それもいいけど」。
うーん、要は書くエネルギーになるとか、お金になることをやりなさい、ってことか。
人からは消耗するばかりに見えることも、私にとっては生きるエネルギーや人生の彩りだったりする。
結局したいことしかしないような気がするが、したいことがいかにすればできるかは考えないと。
安田さんとは興味深いお話いろいろ。安田さんは壇上でするお話は格調高くて、こういう席では優しい、ほんわかした雰囲気で素敵な人だ。
本日の講演会と同じ時間に警察は近くの公園で暴力団追放キャンペーンをやっていた。
潜入部隊の人の報告で暴追グッズの団扇やティッシュが紹介される。
宮崎さんと共著で『獄楽記』を書いた四代目工藤会総裁付室長の上高謙一組長に、宮崎さんが団扇を盾のようにして見せると、「おおっ、こんなの作っとるんですね」。
私が「刑務所の作業で作ってたりして」と言ったら笑ってくれた。
その暴追キャンペーン団扇を持って、私との写真に並んで下さる上高さん。お茶目でかっこいい。
講演会の司会をした弁護士さんが『LOVE ROCK』というゲイバーに皆を連れて行ってくれる。
私はゲイバーは初めて。オネエサマたちとお話、カラオケ。
24時になって店を出る。リーガロイヤルホテルのバーで飲みますか、という話になったが24時閉店。
二日酔いでも少し飲むと元気が出たりするものだが、今日はお終いまで頭痛。
そんなこんなの「お誕生日会 in 小倉」だった。違うか。
08月18日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る