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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■でもちょっとだけ長く書きました。/『雨天順延 テレビ消灯時間5』(ナンシー関)
12日午後、『西部警察2003』の名古屋市内でのロケ中に、池田努運転のスポーツカーがスピンして見物人の列に突っ込み、男女計5人が重軽傷を負う事件あり。
テレビの映像を見ると、別段、危険な撮影中というわけでもなく、どうやらただの運転ミスらしい。観客も随分間近で見ていたようだけれど、特に危険な撮影でもなければそれも至極当然だろう。なんだか随分不運な話だけれど、かと言って今後撮影を続行すれば世間の非難は必至だろう。いったんは製作中止もやむを得ないのもわかるが、なんか釈然としないものも残る。
やっぱ芝居やってると心のどこかで「人死にが出ようが幕を降ろしちゃなんねえ」って外道な感覚があるからかな。
福岡市中央区の私立高2年の少年が、昨年8月から今年5月にかけて起こった31件の婦女暴行事件の容疑者として逮捕。本人は「アダルトビデオや漫画を見て自分もやりたくなった」と話しているとか。
校名隠してるけど、地元だと自然とどこのことかわかっちゃうんだよな。こういう場合、マスコミも「中央区」とか「私立高」とか、記事から外すくらいの配慮はできんものか。「福岡市の少年(17)」で情報としては充分だろ?
なんかねえ、いかにも人権守ってますって顔しててさ、ネットに情報流すためのヒントを与えようとしてるってのが見え見えだしさあ、あまりいい気持ちはせんのだわ。犯行の原因を「ビデオやマンガ」のせいにするって図式もすっかり犯人たちの意識に擦りこまれてるし、ああ、いったいいつまで犯罪推奨キャンペーンを続けりゃ気がすむんだ。
夕方から父のマンションで、例年通りに亡母を迎え火。
毎年、父のマンションの来客用の駐車場はいっぱいになってしまうのだが、今年はうまい具合に何ヶ所か空いている。それどころか住人の駐車場もガラガラだ。と言うことは、ここの住人、地元の人間がすごく少なくなっちゃったということか。
父の部屋に入ると、いきなり小向美奈子のポスターが貼ってあるのに出くわして、思わず引く。よく見ると、去年のカレンダーで、店に貼ってあったやつだ。わざわざウチまで持って帰って貼るかい。父、「よかろうが」とか言ってくれるが、どう返事すりゃいいんだか(-_-;)。
まずは母の位牌に焼香。もうそろそろ母との年齢差も二十歳になる。仏壇の母の写真は若々しくて、もしこのころの母と今の私が一緒に並んで歩いていたら、夫婦に見られるかも知れない。生前は父と私が兄弟で、母だけが年上に見られて随分憤慨してたものだったが、案外早死にしたのはもうこれ以上老けたくないとか考えたのかもなどと漠然と考える。
部屋を見回すと、テレビの横のケースに、石原裕次郎のDVDボックスが置いてある。「DVDを見る時間なんてない」とか言ってたわりにはほしいものはやっぱり買っているのだ。裕次郎は昭和9年生まれ。7年生まれの母や10年生まれの父にとっては全くの同世代である。映画は多分、二人とも殆ど見ているのだろう。デートで一緒に見たというものも少なくないに違いない。両親にとってはまさしく青春の1ページを象徴している大スターのである。親には悪いが、太ってからの裕次郎しか知らぬ私は、裕次郎映画を見るたびに「カッコ付け過ぎ」と貶してたものだったが、そのたびに「ばかたれ」と小突かれていたものだった。うちでは長谷川一夫と石原裕次郎の悪口はタブーだったのである。
その反動で、一時期私は石原裕次郎をケチョンケチョンに貶してたものだったが、今見返してみると、どれもこれもすげえ名作揃いなのだ、これが。昔は「カッコつけ」としか見えなかった裕次郎の「フリ」が、今にも弾け飛び、踊り出しそうな「若さ」だったのだということに気がつく。一時代を築いたのも頷けるのだ。
でもよく見ると、まだ買ったばかりらしく、封を切ってない。ちゃんと見る気あるのかなあ。一緒に見ようと誘ったほうがいいのかも。
迎え火だってのに、いきなり「どこの川に行くんだっけ?」とボケをカマしてしまい、父から「それは送り火」と突っ込まれる。
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08月13日(水)
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