ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491684hit]
■引用は盗用じゃないぞ/映画『茄子 アンダルシアの夏』/『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』
そろそろまた短く纏めて爆走する。こういう悪いクセは改めたいんだけどね。
『ゴーマニズム宣言』を名誉毀損で訴えていた『脱ゴーマニズム宣言』の上杉聡氏が控訴審で逆転勝訴。
上杉さんが小林さんのマンガのコマを引用したことを、『ゴー宣』の中で「絵を勝手にドロボー」と批判して、泥棒姿の似顔絵を描いたことについて、「漫画の引用は、無断盗用で違法とまではいえず、『ドロボー』の表現は不相当」として、名誉棄損の成立を認めたもの。
「マンガの引用は違法ではない」ことは以前も認められてはいたけれども、「無断盗用」という言い方は納得がいかないな。「引用」と「盗用」を一緒にするなよ。そんなこと言ってたら、学術論文はおろか、小学生の読書感想文だって「盗用」だらけだ。
でもこれで「批評目的」の引用がしやすくなったのはありがたい。もっとも小林さんの本から引用する気にはあまりなれんけど。
カメラ付き携帯出荷増加。
いつぞやのノゾキもそうだけど、便利なものは犯罪にも利用されやすい。使い方には気をつけようね。
しげ、今日は仕事がないというので、AMCキャナルシティ13で映画をハシゴ。
『茄子 アンダルシアの夏』は高坂希太郎監督の演出が冴えた快作。アップからロングに引いて、炎天下の孤独を表現するあたり、職人芸である。まあ『長距離走者の孤独』でもやってた手だけど。
絵柄が原作の黒田硫黄とは違うのは、アニメーションにしにくいからだろう。このくらいの改変は仕方がない。一応、ゴール間際で急に絵柄が「黒田硫黄」に戻るあたりが原作ファンへのサービスか。
主人公、ぺぺの兄との恋の鞘当てをサラッと描いてるのもすごく「粋」なんだが、『キネ旬』ではあのバカの北川れい子が「自転車と女を同列に語るかっ!」と脳みそ腐れたコメントを寄せていた。自分の賭けるものがあれば女を下に置くのは当然じゃん。これだから馬鹿女は。大月隆寛、今度はこいつを俎上に上げてくれ。
『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』。
前作より面白くはなったけど、腹が立つところも相変わらず多い。
オープニングのシークエンスが、まるまる『遊びの時間は終わらない』の盗用である。ヤラレ役にハリガミ貼るあたりまでが同じなんだから、弁解の余地はない。
群像劇を描きたいつもりか知らんが、余計な設定やシーンも多い。スリーアミーゴスいらねえよなあ。
囮捜査してる間に、別の事件が発生したからって、そっち追いかけちゃマズイだろ青島。警護がお留守になるんだから。そいういうディテールをないがしろにしてる演出が目立ち過ぎる。
決定的にダメなのは犯人がアホ過ぎること。アホでないとアホな警察にはつかまらないんだからしょうがないけれど、とことんアホなのは興醒めである。
興醒めと言えば、前作もあった過去のミステリ映画への「オマージュ」のつもりのパクリ、今回もあったぞ。誰か止める奴はいなかったのか。
3作目作るんなら、脚本と監督変えてくれ。
08月01日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る