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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■メモ日記E
 本日、この日記を移転しなきゃならないハメになった原因を作ってくれた某幹部が、めでたく他の出店(支店だなんて言ってやらない)にすっ飛ばされることになった。
 その幹部上司、私のやることなすことに難癖つけ続けてくれてさあ、おかげで私、このトシで窓際に送られてたんだよねえ。でも、どうせ何やっても足引っ張られるだけなら窓際もいっかー、ヒマなら本も読めるしってなもんで、ほぼ毎日定時に帰ってたんだけどねえ、何しろウチの放埓経営の元凶みたいなヤツだったから、もうマトモに言うこと聞く家来もいなくってね、クーデターが起こるんじゃないかってくらいの雰囲気だったから、親会社の方も「こりゃイカン」とようやく動いてくれたらしい。
 で、そいつの転勤が決まった途端に、別の上司が私を窓際から引き抜いてきやがんの。
 あああ、何も考えずにいただけなのに(何も考えてなかったからなんだけど)、いつの間にか派閥争いに巻き込まれていたのかああああ!\((;◎o◎)/!
 いや、マジで「期待してるよ」なんて、松本清張か高杉良の小説に出て来そうなセリフを言われちゃったよ。アンタ、こんな病人に何を期待しようって言うのよ(-_-;)。
 でも実際に四月から仕事が増えることになっちゃったし、愚痴は言ってられないのである。これで今までみたいにドジ踏みまくってたら、引き抜いてくれた上司ともども共倒れなのである。熱を出しても血便出しても休めないのである。早死にしたくないなんて言ってられないのだ。
 窓際だったときの方がマシだったかも……?


 マンガ家、椎名高志さんのホームページ、『(有)椎名百貨店 THE WEB 』のトップページがいきなりえっちに変わっていてとっても嬉しい。
 でもって、3月25日の日記で、『ほしのこえ』を見て大感動した旨が書かれてある。どれくらい感動したかと言うと、「すごい」とか「号泣した」とか、そのへんはまだいいんだが、「天才って、出てくるもんなんですねー。レベルが違いすぎて嫉妬する気も起きません」なんて書いてるのを見ると、ちょっと心配になってくる。我々のようなシロウトならともかく、プロがアレを素直に誉めちゃマズイんじゃないか。
 モノを誉めるには、どの視点で、どういう立場で、どのレベルで誉めるのかってことを考えないと、その作品の価値を人に伝えることはできないと思うんである。新海誠監督に才能がないとは言わないが、それが「天才」であるとか、「レベルが違いすぎる」とまで誉めちゃうのはかえって「眉唾」って印象を与えないか。しかもそれをプロである椎名さんが言っちゃ、「椎名高志、スランプが続きすぎて、もうモノを見る目自体なくしたかな」と思われても仕方がないと思うぞ。
 アレにだって、欠点はいくらでもある。というか、冷静な目で見れば、欠点の方が確実に目立っている。実写感覚の映像、と言えば聞こえはいいが、要するにアニメとしてのカタルシスには乏しいということだ。キャラクター造型も表現に乏しいし、ヒロインが宇宙空間で制服着てるのも滑稽だ。学校帰りにいきなリ徴集されて着替えるヒマがなかったのか? 『マクロス』や『トップをねらえ!』からの引用で成り立ってる点も、「プロの作品」として見れば批判の対象でしかない。厳しい目で見れば、「素人コンテスト」でなら優勝しても、プロの舞台には立てない、そういうレベルの作品なのだ。
 にもかかわらず、『ほしのこえ』を称賛することに私は躊躇しない。新海監督はシロウトに毛が生えた程度の人でしかない。なのに、あれだけのモノが作れたのだ。しかもたった一人で。それがアニメを作りたいと考える若い人たちに、どれだけ希望を与えたことか。
 「オタク大賞」で、唐沢俊一さんが「プロの方がアレを作られてかえって動揺している」と語っておられたが、本来プロは『ほしのこえ』をとっくの昔に通りすぎてなければいけなかったのではないか。

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03月27日(木)
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