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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ハードな日/『時の果てのフェブラリー』(山本弘)
 マルセ太郎さん、なくなっちゃったか……。一回だけ、何かの機会にこの人の舞台、見たことあるような気がするんだが、記憶の彼方。こないだの福岡公演が殆ど最後だったんだろうなあ。行っときゃよかった、というのはこういう時に思うのである。
 学生のころ、映画でも芝居でも、見たいと思ったら食費を削ってでも行っていたものだから、「お金がないから」という理由で好きな映画にも行かないことが私には今一つピンとこない。映画なら二食、舞台なら六食くらい抜けば行けるではないか。
 社会人になった今は、ここまで極端な考え方はしなくなったが、女房の食いっぷりを見ていると、つい、「ああ、こいつの食費がかからなんだら」と計算してしまうのである。せめて自分の食費くらい自分で稼げ。四月以降は小遣い渡さんからな。

 高知の成人式で橋本大二郎知事に「出ていけ!」と怒鳴られた新成人たちが謝罪したとか。知り合いの政治家に説諭された結果だということだが、つまりは自分では決意することができず、親からの説教も聞かなかった挙句に、という事だね。だいたい十日経って謝りに来たってのが遅すぎる。
 私ゃ別に成人式に意義があるなんて思ってないけれども(自分の成人式だって出てない)、半分以上が「学生」なのに成人扱いするのはおかしいな、と思っている。社会人でもないものをなぜオトナと見なさにゃならんのだ? 成人を18歳まで引き下げようか、という話もあるらしいが、だったら大学も18歳までに卒業できるように教育制度を変えなきゃ筋が通らんじゃないの。
 昔と今とじゃ若い者のレベルが下がってるっていうけど、理由ははっきりしてる。学生が増えたからだ。試しに「社会人」だけの成人式を開いてみればいい。まず今回のような事件は起こらんと断言してやるよ。

 職場でもどうやらこの日記、結構見られているらしい。今日も「ゼリー風呂」がどうの「撮影」がこうのと若い子からからかわれる。覗いていただいてるのは嬉しいんだが、職場の私とHPでの私は別人格なので、お間違えなきように。
 口の悪いやつが「職場の悪口書いてることバラそうか」とキョーハクしてきたが、なあに、そんなときのために固有名詞は一切出してない。だからそいつのことをここで「唐変木のトンチキのテレスコステレンキョー」と言っても、全然問題ないのである。……というか、学のないやつだから何を言われてるかも分るまいな(^o^)。

 職場の女の子から、誕生日を聞かれたので答えると、「あ、私と同じです」と言われる。どうも初めから私の誕生日を知っていたらしいのだが、どうやって知ったのだろうか。このHPでも覗いてるのかな?
 「親近感わきます」と言われたが、若い子にそう言われるとどうも照れくさい。実のところ、自分の誕生日、あまり好きではないのだ。これが女房のように「敬老の日」というのだったら、ギャグにもなるが、「大晦日の1日前」というのは、どうにも座りが悪い。もう一日二日、お袋が私をひり出すのを待ってくれりゃキリがよかったのにな。
 年末の忙しいときでもあり、子供のころはまともに誕生日を祝ってもらったことなどなかった。下手をするとクリスマスと誕生日と正月をまとめて年明けに祝われる。なんとも損した気分になったものだった。

 溜まった仕事そっちのけで本に読み耽る。
 山本弘『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界』、と学会会長としての山本氏しか知らなんだが、不明であった。題名と後藤圭二のイラストだけに誘われてこの本を手に取った読者は面食らうだろう。確かに主人公のフェブラリーは11歳の美少女だが……。メタ・チョムスキー思考によるオムニパシー、世界各地に重力異常を起こす「スポット」の存在、あっ、これはハードSFではないか。
 物語の展開自体は、実はあっさりしている。帯にある通り、「一人の少女の成長が世界を救う」それだけだ。でもそれだけの「物語」を支えている「設定」がSFしてるのがいいのだ。「物体が虚数次元に移動すれば時間が速くなる」なんて実はよく分らんのだが(^_^;)、彼我の時間差によって引き裂かれた者どうしが最後に生み出すドラマは、SFファンにしか味わえない感動をもたらしてくれるのだ。

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01月23日(火)
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