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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■迷える不惑/DVD『ウォーターボーイズ』ほか
これって、まさしく『ウォーターボーイズ』の裏ストーリーっつーか、アンチドラマになってるのな。ダイシってただのバカで、シンクロやろうと考えたのも、カナザワたちがテレビに映ってたの見て羨ましくなっただけという単純なもの。「悩める鈴木」とは真逆なのだ。アッコと付き合い始めたのも、不良に絡まれてるアッコを助けたところからだし、「シンクロやろっかな」と言ったらアッコから「バカ?」と嫌われるのも、本編の静子がシンクロに偏見がないのと比べると全然違う。で、ダイシがふられてしょげて、シンクロやる気なくすかと思ったら、これがならないのだね。そして超常現象研究が趣味のカナザワにつき会って、UFO見物に出かけて行く。お空じゃUFOがホントにシンクロ演技。……って、どういうストーリー展開だよ、脈絡ねーぞ(^_^;)。つまり、「バカの行動に理由はない」ってことなんだろうな。いや、楽しいんだけどね。
脚本・監督はメイキング演出担当の白石晃士。
『太田HOLE』。
文句ナシの傑作。いやケッ作か。もう最初から最後までバカなんだものなあ。
監督は五編中、唯一の女性、片岡英子さんだけれど、「女性監督に映画は撮れない」というのが偏見だっての、よく分るね。
映画本編で「ガリガリの体を鍛えたい」とストレッチやってた太田祐一(三浦哲郁)が主役。主役だが、ほとんど全編、彼は穴の中である。歩いてていきなり、道端に空いてた穴の中にアタマからまっさかさまに落ちたのだ。普通そんな落ち方、せんわ(^_^;)。そして彼の受難の1日が始まる。
一緒にいた兄貴(本編で警備員A役だった田中要次)は今週の「ヤングヤング」の話しかしないで全然助けようとしない……っつーか、弟の存在、忘れるし。
それから穴の前に現れる人間たち、誰も太田を助けずにからかったり面白がったりするばかり。映画本編に登場した水族館の女の子(大津綾香)はやっぱり「バカじゃん!」と捨て台詞だけ食らわしてくれる。こいつ絶対ヤな女に育つな。
突然現われた謎の男も、ヤカンに水を入れて下げるだけで太田を助けようとしない。というより、ヤカンの水が飲めない太田を見て楽しんでいるのだ。
雨が降ってきて穴の中に水が溜まり、溺れかけるオオタ。彼がなぜ助かったかというと、謎の女(林田麻里)が泳いできて助けてくれたからである。穴の中って泳いで来れるほどに広くはないのになあ。でもそれが太田の幻想だとしたら、女はどうやって太田を助けたのか? っつーか、それ以前にその女、誰だ(^_^;)。
なんだかよく分らないが、その事件がきっかけになり、彼はシンクロに目覚めたのであった。なぜ?(ー∇ー;)?
まあしょーもない作品が混じってはいるが、新人にこういう形で短編映画を撮らせるというのは悪くない。DVDの特点もこれくらい凝ってくれると、まさにコレクターズ・アイテム。わざわざ買おうって気になるものだよ。
12月30日(月)
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