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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■騒ぎどころが違うぜ/『仮面ライダー龍騎 13RYDERS』/映画『恐怖の火星探検』/『ロケットマン』3巻(加藤元浩)
 ああ、これ、エロの冒険者さんが以前、「『エイリアン』のもとネタ」と紹介してたやつだな、と見終わってから気づいた(^_^;)。もとネタどころか、ほとんどマンマやん。こういうパクリは許してるのか、あっちでは。
 もちろん、映画としての見せ方はレベルが格段に違うのだけれど、初めからB級と思って見れば、これはこれでモノクロの宇宙は意外に深淵なムードだったりして、悪くはないよ。『キャプテンウルトラ』も宇宙を青いスクリーンにしたりしないで、モノクロで撮りゃよかったかもって思ったし(ウソウソ)。
 筋はエロさんとこのサイトを見てもらえりゃいいんで(っつーか『エイリアン』知ってりゃそれで充分かも)、ところどころの印象だけ。
 何と言っても、トホホなのは怪物のデザインなんだけれど、なんつーか、西洋甲冑かぶったその上にゴリラのマスクかぶせたような……って、もしかしたらホントにそうなんじゃないか(^_^;)。なんで向こうの怪物は昔から今に至るまでとことんダサイんだ。でも日本にも「ブラックホール第3惑星人」ってのがあるからなあ(-_-;)。
 怪物(せめて名前付けてやれってば。「It」じゃアンマリだ)を演じているのは、元B級西部劇スタ−のレイ・コリガンという人らしい。なんとあの『超人対火星人』(最初の『フラッシュ・ゴードン』ですな)でも似たようなエイリアンを演じているとか。零落しつつも名声を勝ち得たベラ・ルゴシやロン・チャニィなんかと比較しちゃ悪いかも知れないけれど、演技に怪物としての華がない。こんな役ばかりやってたら忘れられちゃうのも仕方ないよなあ。
 ラストはやっぱりハッチから宇宙空間にすっ飛ばされそうになって死ぬんだけれど、怪物さん、カラダがでかくて途中で詰まっちゃうのが哀れでした。酸素が宇宙空間に放出されてるはずなのに、大扇風機で紙吹雪起こしてるようにしか見えないのはご愛嬌(^^)。


 マンガ、加藤元浩『ロケットマン』3巻(講談社/KCGM・410円)。
 失われた水無葉の記憶、結構引くんじゃないかと思ってたけど、3巻目にしてもう蘇える。いささか早い印象はあるけれど、このマンガは「R」の遺志(さて、ホントに死んだのかどうか)を継いで、葉がロケットを完成させる話の方にメインが置かれるのだろうから、伏線をそのままほっといて、ストーリーが複雑になりすぎるのを避けたんだろう。ここまでが長い前フリだったってわけだ。
 もちろんまだまだ残された謎は多くて、果たして葉の母親が生きて何をしているのか、とか、アイエネスは葉を「組織」の中でどう利用していくのか、とか、結構ハードな展開がこれから待ちうけてるような予感はあるのだが、全てはまだベールに包まれている。
 この「組織」が「冷戦終結後に再編成されたスパイ組織」であるという設定は決して荒唐無稽なものではない。というか、これって、白土三平の『忍者武芸帳』なんだよね。スパイたちの「能力」を、それが不必要とされて行く時代の中で、いかにして活用させ、彼らを救っていくか。つまり影丸がアイエネスお姉さまなわけで(^o^)。畢竟、彼らは「自分たちが生きられる」社会を作ろうと画策する。これはもちろん、世界の運命そのものを一変させかねない。
 これだけのスケールの物語を、どう収集させて行くのか、これもまた注目のシリーズなんである。

09月19日(木)
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