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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ヤンキーたちの好きな戦争/『日露戦争物語』1巻(江川達也)/『探偵学園Q』1巻(さとうふみや)
 まあ、悪態をつくのも自由だし、それこそこれっきりで双方ともに縁を切るつもりなんだろうから、傍観者の私が何か言う必要もないことではあるのだが、「オマエの代わりなんかいくらでもおるわ」っていう、スタッフのゲストに向けた捨て台詞は、自分のバカさ加減を思いっきり露呈しちゃっててどうしても笑えてしまう。
 つまり「いくらでも代わりのいる」程度のゲストだと思って初めから呼んでるってことじゃないの。そりゃ、腹を立てられるのが当たり前ってもんだよ(後で見たらこのセリフ、削除されてたな。さすがに誰かから注意を受けたらしい)。
 プロ意識だけが強いアマチュアってのが多いってのは巷間よく言われることだが、基本的にプロ意識を持ってるやつで本当のプロだったヤツなんて、まずいない。プロ意識を持ってる時点でアマチュアの証拠だってことなのかもなあ。
 

 マンガ、江川達也『日露戦争物語』1巻(小学館・530円)。
 著者略歴に最近やたらと「表層に見られる軽薄な作風の中に、誰にもわからない深いテーマ性が隠されている漫画を描き続けているが、全然評価されない、本人だけががんばっている漫画家である」と書いてるけれど、そういう読者の歓心を買おうって態度がみっともないぞ。
 日本海海戦の作戦参謀、秋山真之の生涯を描こうってんだけれど、人気出るのかなあ。ホントに表層だけなぞってるようにしか見えないんだが。
 江川達也の真骨頂は、決してその「深いテーマ性」などにあるのではなく、「本人だけが誰にも分らない深いテーマ性を内包した漫画を描いているとつもりでいるが、大多数の読者にはその浅薄さがバレバレになっている漫画家」として評価されてると思うぞ。
 ちょんまげ結ってる正岡子規の絵なんかはうまいなあ、とか思ったりはするんだけどねえ。変なテーマ性なんか絡めないで、屁理屈抜きのエンタテインメントを実践してほしいもんだ。


 マンガ、天樹征丸原作・さとうふみや漫画『探偵学園Q』1巻(講談社・419円)。
 まあ『金田一』ってパクリをやめただけでもマシか。
 学園物で、みんなで探偵って設定も使い古されてはいるんだけどね。
 さとうさんの絵が結構うまくなってきているので、イヤミな部分は随分減ってるんだが、トリックが不自然過ぎるのは相変わらず。
 犯人がある方法で現場を行き来するんだけど、「本人はその方が速くて目立たないと思った」って、かえって目立つってば。
 ……願わくは、金田一少年がゲスト出演なんてしないことを望む(^^)。//

09月19日(水)
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