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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■祝! 退院!/映画『RED SHADOW 赤影』
 私の方は定食を頼もうと思ったら、単品ばかりで一つもない。日本の中華料理屋としてはこれはランク的には下である。仕方なく炒炒麺(味噌そば)を注文。キュウリが付いてる分、他の料理よりはマシかってことで。
 あまりカロリーオーバーしてないことを祈るばかりである。

 父から突然しげの携帯に電話がかかり、「今から散髪に来んや?」。
 「今、退院したばかりだって。メシ食ってたら、店に回るの7時過ぎるよ」
 「なんで退院がそんなに遅いとや」
 「そりゃ病院の都合やけん」
 「じゃあ、散髪してやれんやないか!」
 だからそこでなぜ怒る。私のせいではないだろうが。
 ……なんかヤクザが「こんなに優しくしてやってるのが分らんのか!」って怒ってるのと同じ理屈じゃん。
 この理不尽なワガママ、年々ひどくなってきてるぞ。なんで私の周りにゃこんなワガママなヤツばかりが大挙しているのだ。


 帰宅してみると、部屋はしげが言ってたほど片付いてない。
 特に風呂は、一昨日、一時帰宅したときに掃除するように言っておいたのに、、床にゴミがこびりついたまま放置されている。で、帰宅して一発目の仕事が風呂場掃除だよ。洗濯物も相変わらず掘ったらかしだし、部屋の中が臭い。
 今度、脱臭剤を買っておかないとなあ。
 ひと片づけを終えて、改めてしげを映画に誘うが、「疲れてるから」と言ったままダウン。
 誰が疲れとるか。働いとるのはワシじゃ!
 仕方なく、一人でキャナルシティへ。
 途中、知り合いの本屋に寄って、買い損なってたコミックを探す。キャナルの福家書店にも回ったが、あさりよしとおの『なつのロケット』だけがどの店に行っても置いてない。
 明日は天神まで回ってみよう。


 映画『RED 赤影 SHADOW』(←タイトルにはこう出る)。
 つまんない、というよりは見ていて不快になった。
 作り手の「手抜き」がモロ見えなのである。……これを手抜きでなく真面目に作ったんだって言うなら脚本家と監督はサルである。
 さて、まずはどこから貶したらいいものか(^^)。
 原作からキャラクターだけを借りて、後は自由に作る、という姿勢はいい。むしろそうあるべきだ。なのに設定もストーリーもキャラクターも陳腐この上ないのはどういうわけか。おかげでこの作り手たちが作りたかったのが何なのか、まるで見えてこないのである。
 冒頭の通りすがりの侍(布袋寅泰)と赤影(安藤政信)の邂逅、これがあとのストーリーに全く効いて来ない。『SFサムライ・フィクション』のキャラクターとリンクさせただけの楽屋オチ。しかもここで主演の安藤、全く殺陣ができないことがバレる(後で更にアクションも出来ないことがバレるが)。だから細かいカットを積み重ねることで誤魔化してるのな。いくらテンポがよくたって、ゴマカシはゴマカシ。映画を見たぞって昂揚感はない。
 ブルース・リーやジャッキー・チェンの、体を張ったカンフー映画を見なれてたらさ、テレビの特撮ヒーロー番組レベルのダサイ吹き替えアクションなんて、感動も興奮もしやしないって。
 この時点で、「アクション映画」としてこの映画を見ることを断念。
 そのあと、青影(村上淳)、飛鳥(麻生久美子)も登場、六角城に忍びこむが、ここをおバカなギャグシーンでつなぐので、おっ、これは「バカ映画」を作るつもりだったのかな、と思って見ていると、話が急に赤影と飛鳥の悲しい恋物語にシフトする。
 この展開もなあ、陳腐っていうより馬鹿って言ったほうが当たってるんだよなあ。
 白影(竹中直人)から「忍者に情は要らぬ」と釘を刺されて悩む二人。「忍者って恋も出来ないの!?」って、湖のほとりで涙の抱擁。青影は青影で、敵を殺して「オレは人を殺してしまった!」
 ……キサマら、今まで“忍者ゴッコ”してただけじゃねーのか?
 案の定、飛鳥は根来の頭領、甚斎に殺される。

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08月24日(金)
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