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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『笑の大学』余燼/映画『80デイズ』
うちの劇団のメンバーにそこまでお軽いアタマの持ち主がいるとは思わないけれども、意見の相違はやはりあろうと思うのだ。特に舞台版を見たことがなくて、映画版だけを見た人だと、「面白い」部分も確かに残っちゃいるので、あれを「傑作」と勘違いしてしまう可能性だって大なのである。ネットでも舞台を見ている人の批評で映画版を称賛しているものは殆ど見かけないのだが、舞台未体験者に向かって、あの映画がいかに舞台を映画に移し変える際に失敗しまくっているか、口が酸っぱくなるくらい唾を飛ばして説明したところで、ピンと来ることはないんじゃないかという危惧がある。だとしたら私が言えることは「ともかく舞台の方を見てよ」しかないのだが、DVDも販売されてはいないし、私がエアチェックしたビデオを貸してあげるしか手はない。……でもそれって「押しつけ」になっちゃうんだよなあ。そこまでして舞台版を見てほしいかというと、それほどまでには舞台版も評価しちゃいないんでねえ。三谷さんの舞台で見せるのなら、まだ『出口なし!』の方が面白かったし、そっちの方を見せたいと思うのである。まあ、結局、映画見たあと、たいして会話が弾むわけでもないやな、と思えるので、みんなで見に行かなくてよかったかなあ、と思う次第なのである。
今日も仕事がちょっと遅くなって、しげとの待ち合わせが6時半。
朝方、「今日は6時は過ぎるよ」と伝えておいたのだが、聞いたそばから忘れていたしげ、4時に職場に着いていた。2時間半駐車場で待ちぼうけしていた勘定になるが、これは私のせいではない。なのに「聞いたことなんて、忘れるに決まってるやろ!? 『何時になる』ってメールで送ってよ!」なんて言うのである。理不尽にも程があるというものだ。だったら自分でメモしとけよなあ(-_-;)。
だいたいのうたりんなしげは、今日、なぜ待ち合わせをしていたかまで忘れていたのである。
「……さあ、帰るか」
「帰るって、映画はどうする?」
「なんか見るのあったっけ?」
「お前、昨日『80デイズ』見るって言ってたろう!」
「ああ、そうだった! よく覚えてたね」
「自分から言ってたこと忘れるな!」
しかも、待ちくたびれてやたら寂しくなったのか、車に乗ってる間、「ねえ、オレのこと好き?」とか言って絡んでくるし(運転しているのでホントに絡んでは来ない)。
「ねえ、オレのこと今でも好き?」
「別にオレは変わらないよ」
「別れてもやっぱり好き?」
「別れたいのかよ、お前は」
「別れることになったらだよう」
「オレの方から別れるつもりはないから、仮定の話はできんな。別れるとしたらお前がほかのやつを好きになった場合だけど、そのときはオレがお前のことを好きかどうかなんて関係なくないじゃん」
「その時も、アンタはオレを引きとめんっちゃろ?」
「うん」
「ドラマがなくてつまんない〜」
「無理矢理ドラマにするな! お前がオレと別れたくなったらそれでおしまいってだけだから、楽だろ?」
「楽じゃないよ。離婚には絶対エネルギーが要るよ。ハンコ押すだけでも大変だし」
「どう大変なんだよ」
「旧姓のハンコ作るのがめんどくさい」
……それが理由かい(-_-;)。しげの話にマトモに乗ると必ず疲れたオチがつくのだが、平日の、しかも週明け間もない頃にこれをやられると一週間がすごく長く感じられてしまうので、やめてほしいのである。って、平日に付き合わなきゃいいんだけどねえ。そうもいかないしねえ。
キャナルシティに着いて、しげに今度の公演の美術セットの模型を見せてもらう。模型と言っても紙製の簡単なものではあるが、イメージが伝わるものであればそれで充分である。製作したのは細川嬢。
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11月09日(火)
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