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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ヤクザな金田一
ああ、でも何でも斬っちゃう以蔵が夏樹陽子の女教師だけは斬れずに一礼しちゃうところと、以蔵の妻の桃井かおりがなぜか現代の会社で“そのまんまの姿”でOLやってパソコン打ってたのはおもしろかった。
しげの感想はひとこと、「わがんね?」。よくこんなの一般上映できたなあ。
座って映画見るだけだから、たいして疲れないだろうと思ってたのだけれど、予想以上にぶっくたびれた。帰宅すると日記も書かずに寝る。
ディズニーの「ナイン・オールドメン」(レス・クラーク、マーク・デービス、オリー・ジョンストン、ミルト・カール、ウォード・キンボール、エリック・ラーソン、ジョン・ラウンズベリー、ウーリー・ライザーマン、フランク・トーマス。ディズニーアニメファンなら、この9人の名前をソラで言えなければモグリである)の一人、フランク・トーマス氏が、今月8日に死去、享年92。今年に入って脳出血を患っていたとか。
日本の「作画監督」システムとは違って、ディズニーアニメーションは昔からキャラクター別にアニメーターが「通し」で担当する方法を取っているので、どの作品でアニメーターを務めた、というだけではその人の真価はよく分からない。
『ピノキオ』のピノキオ、『シンデレラ』の継母、『ふしぎの国のアリス』のハートの女王、『ピーター・パン』のキャプテン・フックなどを担当した、と説明しないといけないのである。こうキャラクターを並べてみると、どちらかと言えばコミカルなキャラクターのほうを得意としているように思われてしまいかねないが、あの『わんわん物語』でスパゲッティのキスシーンを担当した、ということを知れば、その演技の背景のリリカルな嗜好を見て取れるだろう。
ミルト・カールの愛弟子、ブラッド・バードが監督した映画『アイアン・ジャイアント』が、フランク・トーマスとオリー・ジョンストンにオマージュを捧げたものであることは、『アイアン・ジャイアント』の中にフランクとオリーがキャラクターとして登場していることで分かる。蒸気機関車の老機関士がフランク、話を促すのがオリーだが、この二人、なんと声までアテている! 『アイアン・ジャイアント』の叙情性は、今思い返せば“そういうこと”だったのだ。
ナイン・オールドメンのうち、私が一番好きだったのは来日時にご尊顔を拝したこともあるウォード・キンボール氏だったが、氏も先年亡くなり、今またトーマス氏も逝かれた。残ったのはオリー・ジョンストン氏のみである。
09月10日(金)
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