ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491678hit]

■第10回広島国際アニメーションフェスティバルグランプリ……『頭山』!
◎ グランプリ 『頭山』“Mt. Head”  監督 山村浩二(日本)※
◎ ヒロシマ賞 『ルイーズ』“Louise” 監督 アニタ・ルボー(カナダ)※
◎ デビュー賞 『鬼』“The Demon”  監督 細川 晋(日本)※
◎ 木下蓮三賞 『ライアン』“Ryan”  監督 クリス・サンドレ(カナダ)※
◎ 観客賞   『サウス・オブ・ザ・ノース』“South of the North” 監督 アンドレイ・ソコロフ(ロシア)※
◎ 国際審査員特別賞
『ノーティス』※、『ロム・サンズ・オンブル』、『ストーミー・ナイト』※、『ループ・プール』※、『ノー・リミッツ』※、『フィッシュ・ネバー・スリープ』
◎ 優秀賞
『ティクハヤ・イストリア』、『ニブルス』、『ザ・トラムNO.9・ゴーズ・オン』※、『インスティンクト』、『ピコール』※、『ガード・ドッグ』、『プロ・ラコフ』
※ 閉会式で上映された作品

 「また『頭山』?」と思った方もいらっしゃるだろうけれど、決して日本人作家への身贔屓ではないことは、実際に本作を御覧になっている方にはご首肯いただけよう。だいたい今回の審査委員に日本人はいないし。こうなるとアカデミー賞“だけ”が受賞させなかったことの方が、あの賞の胡散臭さを逆に浮かびあがらせる結果になっているのである。
 閉会式では、フェスティバルディレクターの木下小夜子さんも表彰されて、夫の故・木下蓮三氏の遺作を引き継いで完成させた『琉球王国』も上映。メッセージ性が強すぎるのはホントは好みではないのだが、「沖縄の悲劇」は現在も続いているので、語り過ぎということはないと思う。
 木下さん、コメントで、「広島市長さんがフェスティバルの意図を評価してくれたのが何より嬉しい。つまり今後も開催し続けるのだと解釈しました!」と語っていたのが、印象的。日本人はなかなか気付いてくれないけど、この大会、ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)の主催になる、アヌシー、ザグレブと並んで権威のある大会なのだ。にも関わらず継続がいつも危ぶまれてるってのが、この国のアニメに対する認知度の低さを表しているのである。
 再来年、きっとまた開かれると思うので、本気でアニメを愛してる方々は、ぜひご来場下さいませ。世界各国のアートでエンタテインメントなアニメーションの豊穣さに心打たれることと思います。

 帰りの新幹線の中で読んだ本、リチャード・ウィリアムズ『アニメーターズサバイバルキット』、ご本人のサイン付き。感涙(T∇T)。

08月23日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る