ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491680hit]

■トンガリさん、更にトンガる! ……とほほ(T.T)。
 テレビで漫然と『ぴったんこカンカン』を見ていたが、ゲストは泉ピン子。この人も妙に持ち上げられるようになる前は好きだったんだがなあ。橋田ドラマに出るようになってから、転落していったと思う。
 若いころの方がやっぱりずっと芝居も上手かったし、美人だったよなあ、と思うのである。「美人」ってのは人柄なんだからね。


 カンヌ国際映画祭で初上映されたマイケル・ムーア監督の新作映画『華氏911』に、あの三馬鹿のイラク人質事件の映像が使われていたとか。例の、脅迫に使われたナイフを突きつけられ脅されているテープである。
 ところが、どういう文脈で使われていたのか、その肝心なことをニュースは説明してくれていない。だからこの事実を知らされても「ふーん」としか言いようがない。「何のためのニュースなのか」よく分からないのである。
 単純に「三馬鹿の映像が使われたことが珍しい」というだけの意味なのか、そうでなければもうちょっと具体的に説明があつて然るべきである。この、「ともかく三馬鹿」な報道の仕方はいい加減でやめないかな。批判するなら批判するで、報道する方にもちゃんとした「文脈」が必要だと思うんだけれどもねえ。


 気がつくのが遅れたのだが、評論家小林秀雄の妹さんで、『のらくろ』のマンガ家田河水泡の奥さん、高見沢潤子さんが、12日、老衰のため、横浜の老人ホームで亡くなられていた。享年99。小林秀雄も田河水泡も、わりと長生きな方だったが、99歳で老衰というのは充分人生をまっとうなされたのだろう。お兄さんやご主人について書かれた随筆くらいしか読んだことはないが、このお三方の悠揚たる人柄が伝わってくる、優しい味わいのものであった。戦時中、『のらくろ』が時勢に合わぬとの理由で(戦争マンガなのに)連載が打ち切られた時の田河さんの落胆ぶりを書く時も、同情を誘うような筆致ではなく淡々と書いていらっしゃった。こういう文が書ける人が随分少なくなったものだと思う。

05月18日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る