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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■チケット取れました。
 しげ、ずっと寝室に引っ込んでいたのだが、時計はもう8時を回っていて、すっかり腹を減らしてブスくれていた。「オタな男ってアレだからモテないんだよ!」と、相手がモテてるかモテてないか分かりもしないのに勝手に決めつけて八つ当たりしている。確かにモテモテのオタクなんてのに会ったことはないが、みんな報われないと知りつつもそれなりに努力はしているのである。あるはずのない未来にも希望を捨てない人間に対して、背中から鞭打つようなことを言うのはあまりに酷薄な仕打ちとは言えまいか。オタクなんてのは外見はクマかトラかイノシシかってのが相場だが、ココロは傷つきやすいウサギちゃんばかりなんだから、もう少し、憐憫の情を持ってあげてほしいものなのである。ウザくてイタいオタクばかりゴマンと見てきているので、しげのオタク嫌いにとみに拍車がかかってきているのも無理からぬところではあるのだが、オタクに性格改善を求めるのは彼らの人生の唯一の生きがいを奪うに等しいことなので、少しは手加減してあげてほしいのである。
 「何でアンタにはオタクばっかそんなに寄って来るの?」とか言われて、こちらにまでトバッチリが来てしまったのだが、こんな言い方をするところを見ると、しげは私のことをオタクとは思っていないようである。私自身も、自分がオタクと言えるほどの知見はないと思っているので、それはそれで構わないのだけれど、人からはやたらオタクだオタクだと決めつけられてきたことを思うと、不思議なことではある。
 しげの機嫌を取って、カレーうどんを作ってやる。よっぽど腹をすかせていたらしく、ふた玉分をペロリと平らげる。うどんも先週までにかなり大量に買いこんでいたのだが、しげの食べるペースが早いので、そろそろ底を尽きかけている。トイレットペーパーやらなにやら、こまごまとしたものも切れていたので、買い物に行きたくはあったのだが、宴会疲れで外出する元気が私にもなかった。そのあとネットも開けずに就寝。


 フジテレビの昼の帯ドラマ『牡丹と薔薇』(「ボタバラ」と略するのが「通」らしい。主婦もジャーゴンを使うのだなあ)が、4月23日午後9時から、2時間のスペシャル総集編として放送されることが決定。『真珠夫人』以来の帯ドラゴールデン枠進出ということで、これでDVD化も決定したようなものだろう。でもどうせまたボックスなんだろうなあ。半額セールになるのを待つかなあ。
 けれどこれで世のお父さん学生さんも、あの超絶破天荒なドラマを心行くまで楽しめるようになるのだ。アレはあらゆる意味で凄いから、ぜひ見ましょう。解説には「不倫、略奪愛、復讐、誘拐、自殺、偽装妊娠、愛人契約、偶然の再会、出生の秘密、執拗ないじめ、燃えさかる嫉妬心……と、もう何でもアリの展開」とある。これが誇大広告じゃないどころか、「まだまだこんなもんじゃない」からねえ。初めて見たとき、私も呆気に取られたから、みなさんもそうなってください(^_^;)。

03月13日(土)
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