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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■入院日記8/エニシング・ゴーズ
 「残る、残らない」の問題もなかなか微妙で、例えば夏目漱石の小説はA級B級でいけば、誰もが「A級でしょ?」と言うだろうし、実際にこれまでも残り、これからも残っていくのだろうが、では教科書に載ってたのを読んだことがある、というのを除けば、漱石作品の現物を読んでる人間なんて、千人に一人、一万人に一人いるかどうかってくらいに少ないのである。読書家とそうでない人間の差は、今やそれくらいに乖離してしまっている。「知識」が偏在し、「常識」とか「客観性」というものが揺らいでいる現実において、何かを語ることは、その語るべき基盤がどこにあるかを限定した上でないと、常に机上の空論、あるいは妄想としてしか処理されない。「残すべきもの、残るべきもの」としての価値を人口に膾炙させようとするのならば、「B級」という表現は避けたがいいと思うんだがなあ。
 けど唐沢さんの雰囲気、だんだんと仙人っぽくなってきてるなあ。

02月09日(月)
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