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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■落ちていくのーねー♪/『ミステリー民俗学者八雲樹』5巻(金成陽三郎・山口譲司)/『クレヨンしんちゃん』36巻(臼井儀人)
 「広辞苑には『美少年』は載っているが『美少女』は載っていない」ってのもブンガクブ系には有名なんだけど、一般的には知られてないんだろうな。ただ、広辞苑が独善的な編集の仕方をしているようなコメントを取ってるのは演出のやりくちが卑劣である。他の辞書には全部「美少女」が載っていないような放送の仕方してるけど、「美少女」の項目を立ててない辞書はほかにいくらでもあるのだ。岩波も学研もそうだし、伝統的な辞書は殆ど「美少女」を載せていない。理由はやはり「『美少年』は男女ともに指す語」であり、「『美少女』は歴史が浅い」から。その編集方針の是非はともかくとして、ネタ自体に「ウソ」が混じってるんでは困るのである。

 チャットであやめさんと『トリビア』について話したのだが、やはり演出のイヤラシサに疑義を唱えられていた。
 「オーケストラのバイオリンとシンバルは同じギャラ」というトリビア、放送ではワザとシンバルの数が少ないマーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調第3章」を選んでいるが、シンバルが大活躍する交響曲もあれば、バイオリンが殆ど使われない曲もあるということだ。だとすれば、このトリビアはそもそも成立しない。両者が同じギャラなのは当たり前だからである。

 ネタにいろいろ問題があっても、唐沢俊一さんの「一行知識掲示板」ならば、誰かがツッコミのレスをつけて「補正」することが可能だ。けれど、テレビ番組は放送しっぱなしである。いや、そもそもムリヤリ事実を捻じ曲げて虚偽のトリビアを作り出してるのだから、仮に間違いを指摘されてもあのディレクターたちは訂正しようなんて気は全く起こらないだろう。全く、こんな犯罪的な行為はない。
 視聴率が下手に高いだけに、視聴者の中に「広辞苑の編集方針は偏狭だ」とか「シンバル奏者は楽してカネが稼げる」とか、あらぬ偏見を持つ連中も増えてしまう危険がある。あの腐れ脳のディレクターども降ろしちまうことはできないものか。
 ああ、本当に三木さんや唐沢さんは何をやってらっしゃるのであろうか。


 マンガ、金成陽三郎原作・山口譲司漫画『ミステリー民俗学者 八雲 樹』5巻「わらべ謡殺人事件」(集英社/ヤングジャンプ・コミックス・580円)。
 『わらべ謡殺人事件』と『女雛はなぜ殺される』の二編を収録。
 タイトルが「わらべ謡殺人事件」だからと言って、これが一連の「童謡殺人もの」だと思ったら大間違いです。童謡殺人ってのは、「犯人がなぜ童謡になぞらえて殺人を犯さなければならなかったのか」って点に根拠がなきゃならないんですけどねー、本作に使われてる「花いちもんめ」は、犯人が仕掛けたトリックとは何の関係もありません。その消失トリックも手品の域を出てない。火サスや土ワイならこの程度でもいいかもね。
 『女雛』は『名探偵コナン』でも使ってたトリックのパクリ。おいおい、ライバルマンガから堂々とかっぱらうなんて、本気でプライドなくしたか?


 マンガ、臼井儀人『クレヨンしんちゃん』36巻(双葉社/アクションコミックス・560円)。
 アクション幼稚園に転入してきたトモちゃん、しんちゃんの「ぞおさん」をほしがるの巻。
 もちろんこの「トモちゃん」とは『ヤキニクロード』にも出演したあの「黒チクビ!」の人である。ちゃんと「あーきらめましょお♪」と歌ってるしな。さては臼井さん、もう一回テレビの方にもゲストとして出てほしくてこのマンガ描いたな(^o^)。
 でも、また引越していくトモちゃんのために自分の「ぞおさん」をテレビカメラにアップで映して見せてあげるってネタ、テレビでやれるんかいな(^_^;)。



ご指摘がありましたので訂正です。ただし本文書き換えるとしげが「卑怯者!」と怒るので(間違いを正すのがどうして卑怯なのか、全く理由が分からんのだが、阿呆に逆らってもムダなのである)、ここに書いときます。

まずはあやめさんから、

> マーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調第3章」を選んでいるが、
                 
『第3章』→『第3楽章』

> シンバルが大活躍する交響曲もあれば、バイオリンが殆ど使われない曲もあるということだ。

「殆ど使われない」→『活躍しない』


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08月06日(水)
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