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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■騒ぎどころが違うぜ/『仮面ライダー龍騎 13RYDERS』/映画『恐怖の火星探検』/『ロケットマン』3巻(加藤元浩)
 なんだかまた外務省がどえらいミスをやらかしたのかと思って記事をよく読んでみたら、八人の被害者の死亡年月日を非公式に伝えられていたのを、北朝鮮から受け取った正式なリストでは記載がなかったために、発表を見合わせた、というだけのもの。
 なんだかなあ、外務省に不手際がないとは言わないが(記載を求めりゃいいだけの話である)、「重大な情報隠し」というのはどんなもんだか。非公式な情報を垂れ流して、その期日にミスがあったら、また「外務省の勇み足」って糾弾すつもりだろうが。どっちに転んだって、外務省を責められちゃうのである。これがダブルスタンダードってやつだね。
 だいたいこれ、北朝鮮側のミスじゃないのかよ。
 国交正常化が進む中、余計なことで北朝鮮を責めても損、って判断が既にマスコミの中に生まれて来てはいないかね。「日本はなぜもっと強く抗議しないんだ」って、日本の弱腰外交は相変わらず責めてるけどよ、直接北朝鮮を責める言質は巧妙に避けてるんだよなあ。北朝鮮に対して弱腰になってるのはマスコミの方じゃないか。
 そんなことしてるから、間接的に在日朝鮮人に対する差別や迫害を影で横行させることになるんである。

 在日三世のプロボクシング世界王者、徳山昌守選手のホームページの掲示板が、「北へ帰れ」などイヤガラセの書きこみがあったために閉鎖されたそうである。何が腹が立つってよ、まるで荒らしの加害者が『ウルトラセブン』のファンであるかのような偽装を行うとは、なんたることか(怒ってるのってそっちかい)。
 いや、もちろんそれは冗談なのだけれども、北朝鮮に対する感情に溺れるのではない理性的な批判は、マスコミはやっぱり堂々とやってかなきゃならんのじゃないか。それに便乗して差別的な言質を振りまく輩が出てきたら、どうするんだ、という批判もあろうが、そこが逆転の発想ってやつである。調子に乗って公然と差別的な態度を露にしたら、それこそ思うツボ、表舞台でそいつらを堂々と糾弾できるのだ。今こそ、これまで影に隠れてコソコソと女子学生のチマ・チョゴリを切り裂いてたようなクソ野郎どもを燻し出すチャンスではないのか。
 ……でもそんな自分の首を絞めるようなキャンペーン、マスコミが張るわけないよな。なんたって、これまでそういった差別を黙認して来たのがマスコミだったんだからさ。
 マスコミはまた外務省をスケープゴートにして、自らの差別的体質、「臭いものにフタ」する行為から世間の目を逸らそうとしている。みんな、騙されてるんじゃないよ。


 仕事帰りの車の中、しげが突然「ねえ、アンタ結婚したい人いる?」と聞いてくる。
 こういう意味不明な質問は日常茶飯事なんで、マトモに返事するのも億劫なのだが、怒るのも大人げない。
 「どういう意味だよ?」
 と問い返す。
 「そのまんまの意味だよ」
 全然説明になってない。言葉足らずなのはいつものことなんだが、きちんとした対応ができないのに開きなおってるのはナマイキなので、あえて「そのまんま」に受け取ってやる。
 「……つまり、おまえと別れて結婚したいヤツはいるか? って聞きたいんだな?」
 しげ、慌ててカラダでイヤイヤする(運転中にアホなことしてんじゃないよ)。
 「ちがうと! そういうときはオレの名前を言えばいいと!」
 「……もう結婚してるじゃん」
 「なんどしてもいいと!」
 四十も目前だってのに、私はこういう会話をまだ続けてかなきゃならないんだろうか。

 晩飯は、またもや「めしや丼」で夕食。しげも飽きないねえ。
 新発売の野菜炒め定食ってのがあったので、それを注文。給料日前なので今日はしげのオゴリである。
 ここの店、どうしてイマイチに感じてたかっていうと、どの料理も妙に甘ったるかったせいだが、これはごく普通で悪くない。コロッケと冷奴も付いて、栄養バランスも悪くなさそうである。
 これならしょっちゅう来ても不満はないな。しげよ喜べ。

 一昨日の放生会の話をしていて、ふいに「ナシもカキも放生会」と口にしたら、「何それ?」と聞き返される。
 「何それ」と言われても、たいして何か意味のある言葉ではない。

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09月19日(木)
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