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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ゴメンね、素直じゃなくってっ/『名探偵コナン』35巻(青山剛昌)ほか
 私の思いが、いつかしげに伝わる日が来ることを祈るばかりである。
 もう十年、祈ってんだよう(T∇T)。

 しげ、眉間に皺寄せ、仏頂面のまま帰宅。
 ああ、やっぱりセルフコントロールができていない。
 結局、しげは自分のチカラではヒステリーを治められないのだ。
 それって、ぶっちゃけた話、ココロが幼児のままってことなんだけれど、自分でオトナになろうとする気がしげにない以上は、私がフォローするしかない。
 ……泣きたいなあ(T-T)。ってもう泣いてるけど。
 で、私の方から「いつまでも怒っちゃいないよ」というポーズを見せなきゃいけないので、ことさらしげを食事に誘うことにする。
 ここでしげが私の腹立ちを抑えようと行動してくれたら嬉しいんだけどなあ。
 ホントに、そんな気遣いをしてくれたことが一度もないぞ。
 ああ、愛のない家庭(T.T)。
 これで私が浮気一つしないってのは、我ながらすごいモラリストだと思う。つーか、私の心の中の「女」的部分がそれを許さないんだろうなあ。もちろん、そういうトラウマを私に形成させたのはお袋である。
 こっちのトラウマを外すのもなかなかできないんだよねえ(^_^;)。
 
 倒産したはずなのになぜかまだ建ってる近所の積文館書店で、マンガを物色したあと、モスバーガーをテイクアウト。
 しげの機嫌、すぐによくなる。
 ホントに、肉だけ食わしときゃおとなしくなるやつなんだよなあ。
 ……なんだか、一昨日見た「ハム太郎」に、いやにしげがダブって来るぞ。
 主題歌を替歌にしたら、そのまんましげのテーマソングになりそうだな。
 「と〜っとこ〜、走るよしげたろ〜、だ〜い好きなのは〜、肉と肉〜と肉〜♪」
 ホントに延々、それだけだもんな。


 アニメ『ナジカ電撃作戦』MISSION 011「惜別のミッションを少女のまごころと共に」。
 ナジカもあと1話で終わり。
 ということで、ついにリラが「私はナジカが好き……でも、ナジカの考えていることが分らない」と、マスターへの「疑問」を抱くようになる。
 マスターに対する反逆ってのは、もう、『メトロポリス』(←フリッツ・ラングの方ね)以来というか、それこそ『R.U.R.』以来というか、『人形の家』以来というか(「そりゃちゃうやろ」ってツッコミが入りそうだが、実は構造は同じだ)、定番ではあるんだけれど、そのフォーマットに「スパイアクション」を持ってきたってとこがこのシリーズの秀逸なところだったと思う。
 いや、決してパンチラだけでなく(^_^;)。
 ともかく、ナジカというキャラクターが、感情移入しにくいキャラになってるってのは、これは多分、監督の「故意」だろう。男を見下してるそぶりがアリアリだし、スパイにしては冷静さを欠いているし、どうやら麻薬もやってるっぽいし、こんな女、早いとこ抑えつけてヒイヒイ言わしたれ弦人、とか思ってたファンは多分、私を含めて三人くらいはいたであろう(^^)。
 その分、注目はどうしてもリラに回る。
 マスターを守るために、あえてマスターに「ウソをつく」ヒューマリットもいるというのに、リラの精神的成長は異常に遅い。それはやはりナジカが心のどこかでヒューマリットを拒絶しているからだ。
 愛されることを知らない「コドモ」の心が、いつまで経っても一定の「殻」の中から抜け出せないのは必然である。しかし、「殻」の中に閉じ込められた心は、いつか歪んだ形で爆発するだろう。
 最終回って、そんな感じになるんじゃないかなあ。
 

 マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』35巻(小学館・410円)。
 光彦の謎の行動の理由を探ろうと少年探偵団が追いかける話、ネタはバレバレだけれども、伏線の張り方、解決の仕方に基本的にムリがないのは評価できる。
 けれど、またぞろ「黒の組織」ネタをかぶせてきたおかげで、話がスッキリまとまらなかった。別にミステリーは殺人事件だけじゃないんだから、光彦のエピソードだけで押していってもよかったと思うんだがなあ。黒の組織を出したおかげで、かえって、光彦の影が薄くなって、哀とのカラミも全然感動的でなくなってるんである。

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12月20日(木)
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