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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■台風の日は病院で寝転んで/『偶然が残すもの 記憶鮮明U』(日渡早紀)ほか
 役者の安全を保障するシステムがないのなら、私はそっちのほうが問題なんじゃないかと思うぞ。


 朝食は鶏肉の煮付けに味噌汁と牛乳。
 寝が足りなかったせいか、食後すぐに眠くなる。
 朝の運動は食後30分、8時半から開始なのだが、ついウトウトして遅刻しそうになった。
 慌てて外に飛び出したので、腕時計をしてくるのを忘れる。これでは脈拍の変化が計れない。
 付き添いの看護婦さんが腕を取って計ってくれたのだが、いつも自分で計ったときの脈拍数よりも随分少ない。若い女性に腕を取られてドキドキして早くなったってんなら解るが、なぜ遅くなる? ……特に好みじゃないタイプの女性だったからであろうか。だとしたら、私も随分極悪なやつである。
 まあ、自分で計ったほうが早くなるってこと、多いみたいだけどね。


 本屋を回ると、花とゆめコミックスの新刊が何冊か出ている。
 入院中、本を買うのはしげに任せているのだが、目の前にあるとなあ、読みたくなっちゃうんだよなあ。
 というわけで、まとめ買い。しげの携帯に、「コミックス買ったから、買わなくていいよ」とメールを入れる(あとで聞くと、間一髪で買っちゃうとこだったそうな。ホッ)。

 マンガ、羅川真里茂『しゃにむにGO』9巻(白泉社)。
 今回が第1部完、ということだけれど、別に連載が中断するわけじゃなし、余り意味がない気がする。
 でも確かに今まで懸念だった問題はほとんど解決して、次のステップに移行する感じにはなったな。
 ひなこちゃんはテニス部に戻って来れたし、魔子ちゃんはどんどん可愛くなるし、新登場のナディアちゃんもいいキャラに育ちそうだし……って女キャラだけかい(^_^;)。
 でもね〜、この作者、ここ数年で随分絵がうまくなってきてるのよ、特に女の子の線が。ひなこちゃんなんか、制服の時は子供っぽく、私服の時は大人っぽいんだけれど、それを服のデザインでじゃなくて、ラインの強弱で表現してるんだものなあ。それだけ、羅川さんが人間をよく観察してるってことなんだろうね。
 ルイルイの両親のヒミツもいよいよ明らかになるかってところで第2部への引き。……そうか、留宇衣って名前、妙だなあと思ってたけど、ハーフだったか。この留宇衣ママの若いころがまた可愛くって……って女から離れんかい。
 

 マンガ、野間美由紀『パズルゲーム☆はいすくーる』34巻(白泉社)。
 今回は全話NEXTジェネレーション、香月の娘、日向子の話。
 既にトリックと言えるほどのトリックもなく、ミステリファンからは愛想つかされてるんじゃないかとは思うが、初期の好印象に引きずられてまだ買ってます。すみません(別に謝ることはない)。
 話はともかく、絵がどんどん下手になっていくのがどうもなあ。まだ老けこむトシじゃあるまいに、キャラクターの描き分け、表情のつけ方、惰性で描いてるんじゃないかとしか思えない。推理作家協会に入ったころからオカシクなってきたような気がするな。


 マンガ、日渡早紀『偶然が残すもの ―記憶鮮明U―』(白泉社)。
 第一作の『記憶鮮明』が絶版になってるっていうのに、パート2を出すってのは読者に対して不親切なんじゃないのかなあ。この作品から日渡作品に触れる若い読者だっているだろうし。更に言えば、前作の『ぼくの地球を守って』、単行本では連載時のサブタイトルの『記憶鮮明東京編』ってのがカットされてるんだよね。主人公こそ違えど、世界観と一部の登場人物が共通してるんだから、明記しておいてほしいと思うんだが、なぜそんなことしたのかな。謎だ。
 表題作の『偶然が残すもの』、『ぼく地球』で人気キャラクターの一人だった薬師丸未来路の後日談。絵柄が変わっちゃったせいもあるのか、ミクロのキャラクター、えらくお茶目になっている。……春彦くんなんか、ほや〜っとした感じになっちゃってるし。それだけキャラクターの心理描写がうまくなってきたってことなんだけどね。でなければとても今回のようなハードなテーマ、扱いきれなかっただろう。
 いやあ、『ぼく地球』連載当時には予想もしてなかったよ、未来路がおばさんにアレな気持ちを持ってたなんて。

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08月21日(火)
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