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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■38℃線突破/『なみだ研究所へようこそ!』(鯨統一郎)
 どうもオタアミの人たちはそれなりの意見を持っている人が多いので、素直にこちらが意見を書いただけだと、「ふ〜ん、そうなの」で済ましてしまうことが多いので、なかなかレスをつけてくれないのである。
 ふっふっふ、みんなうまいこと乗せられてやがるぜ。
 ……って、こんな書き方するからしげに「策略家」などと言われてしまうのだなあ。単に「みんなはこのへんのことにあまり触れてないけどどうして?」って思ってただけなんだけどね。
 でも、疑問の一つは単に私の勘違いだったので結果的にとっても恥ずかしかったのであった(^_^;)。

 横になって久しぶりに活字の本を読む。
 鯨統一郎『サイコセラピスト探偵 波田煌子(なみだきらこ)なみだ研究所へようこそ!』。
 相変わらずつまんねータイトル(ーー;)。『とんち探偵一休さん』と言い、このセンスのなさはなんなのだろう。マジメなミステリファンなら「なみだきらこ」の名前だけで引くぞ。
 まあそのツマラナサが中身にまで悪影響を及ぼしてなければ問題はないんだけれども、残念ながらミステリとしての出来は未だし未だしである。
 この人のデビュー作、『邪馬台国はどこですか?』がおもしろかったのは、「歴史上の事実」という、言わば「既定のこと」をムリヤリこじつけて読み替えていく楽しさにあったのだ。でもそれを普通のミステリでやっちゃ、「ムリヤリのこじつけ」が残るばかりだ。
 日本ミステリ史上、そのムリヤリのこじつけをミステリとして成功させ得たのは泡坂妻夫「亜愛一郎」シリーズ以外にない。それは泡坂氏がその世界観自体をきわめてエキセントリックに構築していたがために成功した稀有な例なのであって、普通の文体で同じことをしても失敗するのがオチなのである。
 キャラクター造形が面白かったんで、最初は期待したんだがなあ。
 1話目、2話目を読んで最終回のネタが読めてしまった。文章が下手なので伏線がかなりはっきりバレてしまうのである。次の作品を買って読むかどうか、かなり微妙になってきたなあ。

05月08日(火)
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