ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■11 牢獄
「そうかもしれねえな」
「今すぐに大きくなりたいってわけじゃないの。すぐに大きくなっても体に慣れなくって、虚と戦うときとか剣ちゃんの背中に乗るときとか困りそうだし。ただ、なんだか、時々、小さい体に押し込められているような気がして」
やちるは、自分の前に両腕を伸ばした。その腕は短く、先にある手は小さい。不満はない。不満はなかった。ただ、数年経ってもなかなか成長しない体が、やちるそのものを制限しているような気がしてならなかった。
日番谷は、書類を机上に置いて、印を押した。それをひらひらと振って乾かすと、やちるの方を振り返り、ほらよ、と手渡す。そして、眉間に皺を寄せたまま、
「仕方ねえよ。体も中身も切り離せねえんだから」
と言った。
「それに、誰だって体に押し込められているようなもんだろ。誰でも、体に閉じこめられているんだよ」
やちるは書類を受け取った体勢のまま、きょとんとした。そして、首を軽く傾げて、そのあと、頷いた。
「そっか」
「そうだろ。見るのも聞くのも嗅ぐのも味わうのも触れるのも、全部体を通してるんだ。しかもそれらの情報をまとめて考えるのも頭っつう体を使ってるだろ。子供の体を使ってるんだから、お前が子供なのは仕方ないだろ」
「ひっつんも、そう?」
「そうだよ……早く背が伸びねえかな、畜生」
舌打ちする日番谷を前にして、やちるは笑いながら金平糖を口に入れた。
15の話のギンと同じテーマです。判断力とかは大人(経験者)であるのに、脳味噌や体の構造に引きずられる部分に関しては子供なのではないかと。それってすごく混乱しそうだなあと思うのです。そして管理人の中で、やちるは大人の女であり、そして正真正銘の子供であるので。
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11月11日(日)
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