ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■2.すれ違い
「髭もじゃ毛むくじゃらで声が太いギン…………うわぁ。最初からなら良いけど、今が可愛い分、差が」
「可愛い言うなや! ……そう思うとったんや、乱菊ぅ」
 乱菊の横でギンががっくりと項垂れた。
「ええや、ないの。髭も、毛も野太い、声も、男らしゅうて、ええやないの」
「あら、別にあたし、そういう大人の男の人を嫌いってことじゃないのよ。単に、今のつるんとした肌がもったいないなあって」
「それ、誉め言葉や、ないで。君は、男の夢、を、分かっとらんわ」
「言っておくけど、ギン、あんたは髭とか毛むくじゃらとか日焼けした肌とか、そういう男らしいのって似合わないわよ。多分」
 それが駄目押しになったのか、ギンはぐらりと揺れると床にべったりと伏せた。ひどいわあなどと小さな嗄れた声で呟きながら、乱菊の膝の上に転がる。その頭を乱菊は軽くはたき、銀髪をかきまわすように撫でた。そして目の前でひとしきり面白そうに笑っていた老婆と目を合わせ、つられて笑う。






 えーと。言い訳です。
 ギンはですね、髭は薄い人だと思いますよ。希望をこめて申し上げますが。無精髭もどうかなあと思いますしね。数本しか生えなくて、しかもそれも銀色だから薄いんですよ。剃るとしばらく生えてこないし。多分、そうですそうですともだから怒らないで頂けると幸せですそうなんですごめんなさい。
 ちなみに乱菊さんは髭を嫌いじゃないと思いますよ。好きなんじゃないかと期待。腕も胸も脚もおっけーで。腹も全く無問題で。もちろん無くてもいいんですよ。ねえ。
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01月02日(火)
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