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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ボヘミアン・ラプソディ」


えーと(笑)。現在日本中で話題沸騰、ワイドショーでも取り上げられて、クィーンと共に思春期を走っていた、コアなファンだった私はびっくり。評価がすごく高くて、少し引き気味で、期待値下げて観ましたが、それでもなぁ。この作品が好きな人、ごめんね。クィーンと言うより、フレディの伝記として作られたこの作品、あまりに私の記憶する事実と違いすぎる。どこでどう感動すれば良いのか、皆目わかりませんでした。監督はブライアン・シンガー。

厳格な家庭に育ったペルシャ系インド移民の青年フレディ(ラミ・マレック)。好きだったバンドのヴォーカリストが抜けた事を知り、ギターのブライアン(グィリム・リー)、ドラムのロジャー(ベン・ハーディー)に直談判。見事な歌声を気に入られ、バンドに加入します。ベースのジョン(ジョセフ・マッゼロ)も加わり、バンド名もクィーンと決まります。自主制作のアルバムが認めれて、メジャーと契約。ミリオンヒットも飛ばし、スターダムにのし上って行くのですが。

まずは良かったのは、とにかく音楽と出演者のそっくりさんぶり。四人とも全く問題なく、本当に懐かしくて涙が出るほど嬉しかったです。ステージの所作なんか完璧ですよ。音もIMAXで見たので、重低音までしっかり聞き取れ、あらゆるジャンルで完成度の高いクィーンの楽曲が確認出来て、見るならこちらをお薦めします。

でも内容がなぁ(ため息)。これ、ブライアントロジャーも監修しているんでしょ?なのに、時系列がバラバラ過ぎる。だいたいクィーンは、最初のアメリカツアーって、失敗しているんですよ。それも前座だし。二回目の時は成功した記憶があるけど、これも単体ではなく前座。

それより、同時期に日本で人気が沸騰し、それが起爆剤となったのは確かだと思います。今回流れませんでしたが、「手を取り合って」と言う曲があり、あのフレィディが一部、「手を取り合って、このま〜ま行こう〜、愛するひ〜とよ〜。静かな宵に〜、光を灯し〜、愛しき教えを〜抱き〜♪」なーんて、すんばらしい歌詞を、「日本語」で歌っているの。

主にルックス優先で、一番人気はロジャー。あの頃のロジャーは、それはもう、天使のように可愛かったのよ。その後楽曲の良さに注目され、人気はうなぎ登りに。でも男子には拒絶反応が見られ、扱いもしばらくベイ・シティ・ローラーズより、ちょっと本格派と言う扱い。こんなに楽曲に魅力があるのだから、きっとクィーンが好きな男子もいっぱいいたはずなのに、それが言い出せない雰囲気まであり、今思えばクィーンにとっても、良いのか悪いのかわからない、日本での人気でした。

残念ながら、これらは、全く出てこず、華麗にスルー。まぁブライアン&ロジャーには、小さな事だったんでしょう。

フレディはビジュアルも変化がありましたが、映画では「ウィ・ウィル・ロック・ユー」の時、お馴染みの短髪・口髭のハードゲイ風のフレディでしたが、そんなのもっと後だよ。あの頃はキンキラのステージ衣装で、まだおかっぱの頃。何でフレディの風貌の変化を記憶しているかと言うと、ハードゲイ風のフレディはすごく似合って素敵だったから。それまでは嫌がるメンバーに女装させてみたり(そのお陰で遅れてきたグラムロック扱いまで受けた)、本人はお耽美だと思っていたろうけど、気色の良くない胸毛全開のジャンプスーツとか、美形のメンバーの中で、一人美しくない男の悲哀を見せられた気がしていたからで、変貌後は、とても嬉しかったのです。なので、後半にメンバーが女装させられていたけど、あれもファーストかセカンドのアルバムの、もっと若い時だよ。何してんだよ、ブライアン&ロジャー!


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11月23日(金)
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