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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ロック・オブ・エイジズ」
キャ〜キャ〜、愛してるわトムちん!時代は1987年のLAが舞台のロックミュージカルです。ロックは大好きなれど、主に70年代中心に聞いていた私は、ギリギリ80年初頭くらいしか記憶にござらん。サントラの曲目を見ても、フォリナーとジャーニーと「アイラブ・ロックンロール」他、少ししかわからん。と言う事で、ノレるのかヲレ?と危惧しておりましたが、ノープロブレム!冒頭からノリノリ、トムちん登場くらいからは熱狂しまくり、以降スピードダウンすることなく、ラストまで突っ走りました。誰もいなかったら、きっとスタンディングしてたなぁ、いやしたかった!監督はアダム・シャンクマン。元はブロードウェー・ミュージカルです。

田舎町からシンガーを目指してLAにやってきたシェリー(ジュリアン・ハフ)。ひょんな事からバンドデビューを夢見るドリュー(ディエゴ・ボネータ)と知り合います。ドリューは伝説のライブハウス「バーボン・ルーム」でアルバイト中。経営者のデニス(アレック・ボールドウィン)にシェリーをウェイトレスにどうか?と紹介し、彼女も「バーボンハウス」で働く事に。お互いに意識するようになった二人はやがて恋仲に。しかしロック界の頂点に立つステイシーが「バーボンハウス」に出演した頃から、二人に亀裂が入ります。

はっきり言って内容はペラい。しかしチャラくはないのだよ!古臭い青春ものなれど、描き方は本格的かつゴージャスなんですよ。主演の二人は若くて可愛いけれど、適度に芋っぽいところに田舎から出てきた感がよく出ています。しかしこの素朴な若い子たちが歌い出すと雰囲気が一変、めちゃくちゃカッコよく見えるのだわ。とても好感を持ちました。二人ともシンガーとしての実績ありらしく、その点でもキャスティングされたのでしょう。

知名度の低い主役に対して、脇は狡猾なステイシーのマネージャーにポール・ジアマッティ、ロック撲滅運動に執念を燃やす議員婦人にキャサリン・ゼッタ・ジョーンズ、一生不良のロックンロール親父デニスにアレック・ボールドウィン、デニスの相棒ロニーにラッセル・ブランドなどなど、芸達者を集めて、気合の入った歌と踊りを見せてくれます。特にアレック&ラッセルのパートは抱腹絶倒で見もの。でもアレック・ボールドウィンがあんなに歌えるなんて、知らなかったわ。後述のトムを含めて、脇がしっかり支えたのが勝因ですね。



低音の魅力を生かしたキャサリン姐さんも、オスカー受賞の「シカゴ」で実証済みのキレのいい歌と踊りを見せてくれます。ビッチでゴージャスな彼女が、保守派の猛烈主婦なんて似合わないと思っていましたが、やっぱそうか〜と、ラストはお堅いスーツもお着替えしています。ところで彼女、夫のマイケル・ダグラスが癌の折り、懸命に看病して回復に至ったと聞いています。その代償のように妻が欝になり、それから双極性感情障害になって、入院経験もありのはず。この常にハイテンションの役はしんどくなかったかな?と、観ていて少々心配になるほど。しかし見事なコメディエンヌぶりで、すごく楽しそうに演じていたのは、さすがプロだと感心しました。

そして!トム〜!歌はアクセル・ローズだかジョン・ボンジョビだか、まぁどっちでもいいわ。直接指導を受けたそうで、堂々のロックンローラーぶり。いやホント、マジでライブシーンなんか嬌声上げたくなっちゃった。歌は上手かったけど、ハイトーンの声は綺麗なんだけど、若干細い。なのでシャウト系の歌では少々粗を感じますが、ちょっとスローなラストのジャーニーの「Don’t Stop Believin」では聞き惚れました。


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09月27日(木)
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