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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「レッドクリフ Part I」

先週の日曜日に観ました。何故こんなに書くのが遅くなったかと言うと、実はワタクシ、10月の末から思うところあって転職を決意。年齢もあって短期決戦で行こうと頑張った甲斐あり、お陰さまで希望通りの勤め先に採用されました。まぁ、これは映画の感想には関係ないことなんですが、面接から合格までのスリルとサスペンスの日々や、辞めたい旨を現雇い主に納得できるよう伝えることに心血を注ぐ日々を送ったため、すっかり映画は忘却のかなた。面白かったんですよ、この作品。それでもやっぱり、現実のサスペンスは映画を勝ってしまうのを、つくづく実感しています。監督はジョン・ウー。
有名な「三国志」の、”赤壁の戦い”までを描いています(以降は来年四月公開のUで)。白状しますとね、ワタクシ「三国志」はほとんど知りません、わかりません。曹操(チャン・フォンイー)や孔明(金城武)など「ビッグネーム」のキャラは、一般常識的に知っているくらいでして、恥ずかしながら今回主役格のトニー・レオン演ずる周瑜など、存在すら知りませんでした(恥)。しかしそんな無知な私でも、しっかり筋と登場人物たちのキャラがわかるよう、上手く作ってありました。何でも欧米の公開も視野に入れているそうで、そのため説明部分に時間を費やした模様です(良かった・・・)。
主な登場人物だけでも10人ほどいますが、各々武将たちのキャラ立ちはとても鮮明です。あまり名の知られない俳優は、三国志に出てくる役がらそのままの扮装で登場。誰が誰だか迷うこともありません。
私が特に気に入ったのは、渋さと気骨のある男気満開の関羽を演じたパーサンジャプと、若々しい凛々しさと勇敢さを余すところなく見せてくれた、趙雲役のフー・ジュンです。その他脇役たちの見せ場もたっぷり、おいしいところは金城武やトニー・レオンばかりが持って行くと思っていたので、意外で嬉しい誤算でした。この辺はそれぞれのキャラにファンがついていると思うので、上手い配分です。
私は女性と絡む金城武が大好きなのですが、今回頭の良さで抜きんでている孔明を、金城君に出来るのか?と危惧していたのですが、意外や意外、飄々として如才なく、聡明にして策士の片鱗もちらちら見せながらの好演で、びっくりしました(←本当にファンなのか?)。周瑜と荒々しくも優美な筝の饗宴を見せてくれますが、これがゲイ的と言うのではなく、男同士の友愛を感じさせて、中々に官能的です。

で、主役扱いのトニーですが、今回も無難にこなしています。というか、実はうちの夫がトニーを観ながらスクリーンを指差し、「この俳優、『シルミド』に出てたやろ?」と小声で言うのです。はぁ〜?何言うてんねん、と思いつつ、はたと「それはアン・ソンギ。これはトニー・レオン」と、また小声で囁き返したのですが、今回この画像を観る限り、限りなく似ているのだね。私のように映画観過ぎている人間は、「トニー・レオン」と思いこんで観るので、こういう面白い間違いはしませんが、今回は夫を小馬鹿にした私が悪かったです。つーことは、トニー老けたか?
そして壮大なこの物語の鍵を握る、美女周瑜の妻小喬役に、美貌で有名なモデル、リー・チーリンが扮しています。この方、何故か評判いまいちみたいですが、私的には、なるほどトロイのヘレナ的存在も納得出来るのですが。若き日の竹中直人夫人、木之内みどりにそっくりだと思うのは、私だけか?
若き日のみどり嬢

こちら、リー・チーリン嬢
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11月09日(日)
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