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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「キサラギ」


大評判のこの作品、ついに観てきました。人気の作品なので「あるスキャンダルの覚え書き」の轍は踏むまいと、ネットでレディースデーの12時55分を予約して、仕事を終えていざ出陣。劇場はこれがお初の「MOVIX八尾」です。「近鉄八尾駅から徒歩3分」なーんてことを、劇場HPには書いておるのですが、私の大事な映画友達のツヤコちゃん(注・うちの患者さんで77歳のおばあちゃん。映画大好きで、梅田のミニシアターでも十三のナナゲイでも、九条のシネ・ヌーヴォでも、どこでも出かけて一人でちゃっちゃと映画を観てくるお人)が先陣を切っており、「八尾の駅からすんごい歩くで」と情報は仕入れておりました。仕入れてはおりましたが・・・・。

めっちゃ遠いやんけ!

嘘も大概にせな、あかんぞ!というくらい遠い。確かに提携の八尾西武百貨店までは三分くらい。そこからMOVIX八尾の入っている「アリオ」というショッピングモールの入り口までもそれほどでもない。しかし!ここからがめっちゃ遠い!私は自慢じゃないけど地図が読めない超方向音痴なので、、わからない時は必ず誰かに道を聞くという素直な人間です。心優しい店員さんにお礼を言いながら一応地図ももらいます。しかしあまりに遠いので不安になり、また別の店員さんに聞きました。東西南北がわからないので、前後左右で教えて下さいとお願いすることも忘れません。都合三人の店員さんに聞き、券売機でチケットと交換すると、すでに12時35分!八尾駅に着いたのは12時20分少し前。駅から3分→実は15分超。。。まぁなんて大きな嘘。

映画の方は評判の高さも納得の出来でした。しかし男性と女性では若干温度差がある作品なのですね。大絶賛の男性陣、面白いけどそこまで言うか?の女性陣。鑑賞してみてその理由がわかりました。

今日はD級アイドル如月ミキの自殺から一周忌。彼女のファンサイトの管理人の家元(小栗旬)の主催で、追悼のオフ会が開かれることに。参加はオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、安男(塚地武雄)、スネーク(小出恵介)、いちご娘(香川照之)の五人が集まりました。和気あいあいと会を進めようと思っていた家元ですが、オダ・ユージの「ミキは殺されたんじゃない」という言葉を発端に、次々と驚くべき事実が明らかになっていきます。

確かに面白いわ。出だしの初対面ばっかりのオフ会の雰囲気は、ネットの特性が出ていて、上手く演出しています。だいたい本人と一致するんですよね。私は女性からは想像通りと言われますが、男性からは何故か「もっと怖い人かと思っていました」と言われます(そんなに怖いのか?私の感想文)。オダ・ユージのHNの付け方など、まんま私なのです。私も今を去ること6年前、初カキコした後、そうか、HNかと思った時、ふとテレビを観ると、「キョンキョン」様が出ていたのですね。あれが岸田今日子だったら、「オサムチャン」だったかも。

次々と明らかになる参加者の素顔。密室劇である利点を生かしてのセリフの応酬は、舞台のようでおかしくも見応えがあります。彼らの素顔が明らかになるにつれ、如月ミキというタレントも、どういう位置づけにいたのかがわかります。難点は小出恵介が少々鬱陶しいくらいはしゃぐのと、塚地の繰り返しの同じシチュエーションが、多過ぎと思います。

私が注目したのは、ミキにはヘアヌード写真集の話があったことが明らかになったときの、彼らの態度です。「そんなもの観たくない」「田舎の普通のお嫁さんになって欲しかった」にハッとしました。その後のとある人物の「見守っていただけ」という発言は真実です。そしてまたとある人物の「愛していた」という発言には、男としてではなく「育てたい」という意味を強く感じました。これって父性愛じゃないのでしょうか?


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06月28日(木)
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