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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「龍が如く 劇場版」
昨日とめさんと観て来ました。とめさんには美術館に誘ってもらったり、映画のチケットをいただいたり、時々月曜日の昼下がりに女二人でおデートしているわけなんですが、いつもゴチに預るのはワタクシ。なので一度は「チケットハンター」の名にかけて、ドドンと安売りのチケットをゲットして、私がオゴルからねーと言いつつ数ヶ月、ついにチャンス到来。それが大ヒットゲームを映画化した、この作品でした。ゲームオタクの次男が騒いでいたので、そんな作品があるんかいというくらいの認識でしたが、監督が三池崇史、主演が北村一輝の任侠物だなんて、なんて素敵なの〜(ハート)と言うことでこの作品にしました。 二枚600円で落札し、いざ、映画館でもれなく日本庭園を愛でられる、あの千日前国際シネマへ。

新宿は歌舞伎町。10年のムショ暮らしから出所した桐生一馬(北村一輝)。彼は遥(夏緒)という少女と共に、彼女の母親を探しています。そこへ因縁浅からぬヤクザの真島(岸谷吾朗)が幾度となく決着をつけようと、桐生に戦いを挑んだり、やくざ同士の抗争で10億の金が消えたりと、物語は混沌としていきます。

おほほほほほ。ワタクシ今朝はお肌がプリプリ。また女性ホルモンが活性化された模様。だって一輝ちゃんたら、すんごいカッコいいんですものー。観てー↓。いつものヘンテコな三白眼を封印し、素の男前さが素晴らしい!
北村一輝は、前々から好きでした。男前なのに演技力がありあまっているもんで、いつも変人とか変態とか悪漢とかオカマとか、そんな役ばっかりなんですが、今回は真っ当な心優しく強い>ヤクザ@もちろん墨入りという、ファンには涙がちょちょぎれる役で出ずっぱりです。10年ムショ暮らしなんですか、こんな男前ですもの、女がほっとかないはずですが、女は女でも、母を尋ねて三千里の歌舞伎町の少女なんですから、いい人指数はうなぎ上り。おかげでどんな理由で道行きになったのか、どうでもよくなりました。

ご本人さんは実生活では、ヨメも子供もいるのでね、案外こういう役は似合うのです。アクション場面がいっぱいあるのですが、空手もたしなんでいるそうで、かなり決まっていてこれも惚れ惚れ。鉄拳から炎が出たり、死に体状態で栄養ドリンク飲んで復活など、ゲームをなぞった場面もあるのですが、顔が劇画調の濃い男前なので、全く違和感がありません。今回は上半身ヌードのサービスもあり。本当いうと私はあんまり男性ヌードは好きじゃないです。マッチョはちょっと勘弁と言う感じだし、あばら骨が透けているのもあかん。おケツなんか見せられた日にゃ、問題外なのですが、今回はズボンを履いて普通にたくましい上半身だけという私好みの上品さなので、眼福でございました。たった2週間でお見せ出来るような体にしたそうです。


ストーリーは破綻しています。てゆーか、多分最初から説明する気なんかなかったと思われます。何で韓国人スナイパーが出てくるねんとか、風間の親父さんってどちらさん?とか、なんで散髪屋が急に韓国語が出来るねんとか(私も喋られへんのに)とか、加藤晴彦はキャバクラの店長やのうて、ホストやったんか!とか、ミズキとユミはいっしょなのって、それなんだんねんとか、あの神宮という政治家は何故ワルモンなのかとか、いきなり出て来るな、ラスボスの錦山!(一瞬草刈正雄かと思った真木蔵人)とか、もう〜てんこ盛りに謎がいっぱい。しかしとにかく場面場面の監督の遊び心満載の演出が思い切り盛り上げてくれるし、吉本新喜劇かい?と思わすベタな笑いが、安もん臭いセット、場末感を盛り上げるクレイジー・ケンバンドの昭和歌謡ムードたっぷりの音楽などが、見事にマッチしています。
ストーリーがこれだけはちゃめちゃなのに、そんなもんほっといて、とにかく面白い!と感じさせる力技がありました。


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03月06日(火)
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