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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「ラストマイル」
私が印象深かったのは、上記の八木と、昭と亘親子です。職人気質の父親に対して、会社勤めをしていた息子は、きちんと休憩を取り、労働者としての権利を主張します。やり取りが時代の変遷を感じさせ、親子の情もあり、とっても良いのです。こうやって書いていて思うけど、演出以上に感じさせるのは、やっぱり役者の腕なのかしら???

先日離れて暮らす次男がコロナになりました。一人暮らしなもんで、早速スーパーで食品や薬を買って、段ボールに詰めて送らねば!と、思った時、ハタと気づいて、そうだわ、Amazon!その日のうちに次男の食べられそうな物を相談しながら、ポチポチ。次の日のお昼には届いて、あれほどAmazonに感謝した事はありません。

ノンフィクション作家の最相葉月のお父さんは、宅配便のドライバーさんだったとか。昭みたいな形態だったのでしょう。子供の頃車の助手席に乗り、客に荷物を手渡す時、「ご苦労様」と言われる父を観るのが嫌だったとか。理由はその客に雇われているわけじゃないのに、との事。びっくりしました。私もそう言っていたから。そこには感謝の気持ちを込めていたつもりでした。でもそれなら、率直に「ありがとう」で良いではなかろうか?と思い、以来、ドライバーさんたちには、「ありがとうございます」と伝えています。

客が待っている、喜ぶ顔が観たいと言う父に、亘は誰も感謝なんかしていないと言います。いやいや、とっても感謝していますよ!配達料の値上げが、ドライバーさんや配送センターの方々に行き渡るなら、喜んで応じますよ。そう思えたのが、一番収穫の作品です。

09月07日(土)
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