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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「異人たちとの夏」
リメイク版もでしたが、親子が再び別れるシーンが特筆もの。「お前を誇りに思う」という両親に、英雄は「僕はお父さんお母さんが思うような、良い人間じゃない。良き夫良き父でもなかった。父母が元気だったら、親孝行もしていない」と、涙ならに吐露するシーンに、涙。それを教えに戻ってきてくれたのよ、親は。息子には早逝した自分たちより、まだまだ人生を取り返せる時間があります。
鏡に映った英雄の顔のメイクや、ケイの正体が暴かれた時の血しぶきは、稚拙で苦笑しましたが、当時の技術を考えれば、まぁご愛嬌かな?稚拙にめげず、ケイの辛さは、私には伝わりましたから。
ラストがリメイク版と大きく異なり、日本の伝統の家族感、死生感が表現されています。心ばかり、でも心の籠った供養で終わるラストも良かった。親だけではなく、ケイにも感謝するは、異人たちと過ごした夏で、生まれ変わったんだなと思いました。こちらも素敵な作品でした。
05月22日(水)
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