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ケイケイの映画日記
by ケイケイ
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■「聖地には蜘蛛が巣を張る」
ラストのカメラに映る、ザイールの思春期の息子の言動が、哀しくて恐ろしくて、涙が出ました。誰が息子たちに、歪で危険な認識を覆させるのか?ラヒムたち女性だけに委ねるのは忍びなく、大人の男性としての責任で、監督はこの作品を作ったのかと感じます。

私はイスラム教はあまり判らず、輪郭がボヤッと解る程度。数は少なくても、私の観て来たイラン映画は、こんな恐ろしいことだらけの国では無かったです。恐ろしい事だらけの国にしないために、監督は世界に向けて、この作品を作ったのでしょう。監督は主にデンマークで活躍中で、この作品で、カンヌで主演女優賞を取ったザーラ・アミール・エブラヒミも、イランからフランスに移住したとか。いつか二人が、大手を振ってイランに帰れますように。映画好きは必見作です。

04月23日(日)
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