ID:10442
ケイケイの映画日記
by ケイケイ
[927288hit]

■「ジョジョ・ラビット」
そして一番びっくりしたのが、サム・ロックウェル。こんなに素敵な人だったっけ?演技は上手なのは知っていますが、今まで結構なブ男キャラじゃなかったっけ?それがしどけなくナチスの軍服を着崩して、アルコール漬けの陽気な様子からは、やさぐれ感ではなく、落日寸前の自国を憂いている、哀しみを感じるのです。「不具」と言う、今では使われない言葉が字幕に出ますが、戦場で自分は片目を失い、ジョジョは訓練中の事故で、顔に傷を負っています。ジョジョをずっと気に掛けるのは、同病相憐れむ気持ちがあったのかも知れません。大尉が戦場に飛び出す様子は、負け戦必死の「宴」の終わりは、華々しく散りたい気持ちを、表していたのでしょう。

もうサムの事、いっぱい書いちゃった。サム萌えする日が来るなんて、だから映画は面白い(笑)。

子供の視点からの戦場は、すごく怖かったです。もっともっと悲惨なシーンを映す作品を見ていますが、本当に怖かった。私もジョジョの目線に降りて、ジョジョの気持ちになって観ていたからでしょう。どうぞ子供の気持ちで観て頂けたらと思います。「ヒトラーの子」であったジョジョが、色んな悲劇を潜り抜けて、自らヒトラーと決別した時の勇気を、大人も見習わなければなと、痛感しました。

01月21日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る